まったく記憶にない現実は

まったく感じたことのない

緊張と焦りにとって代わり

静に寝息を立てている

金髪を起こさないように

そっとベッドを抜け出す

 

 

 

 

 

 

 

 

初めて会った上に

とんでもないことをしでかした事実は

潔く受け入れるとしてだ、

その・・・行為をしたのかどうかの

確認をどうしたらいいのか

考えてもわからない。。。

 

 

はぁ~、、、泣けてくる・・・・

 

 

散らばった服をかき集め

ジーパンをはいたところで

何かが足りない・・・と思った

 

上着もシャツもない

脱ぎ捨ててあるのは俺の服だけで
よく見れば金髪の服は・・・
ソファーに奇麗にたたんで
置いて・・ある?
 
あれ?上着がない・・・
 
 
・・・・・・・。
 
 
スケスケの浴室にもう一度目をやれば
二つ並んでぶら下がる上着らしきものが
見て取れる。。。
 
 
状況から察するに・・・
俺がぶちまけた結果汚した服を
金髪が洗って干した・・・
ってこと??
 
それで真っ裸は納得がいく!
が、しかし・・・あの赤い跡は
 
さっき目に飛び込んできた
真っ白な肌が再び脳裏によみがえる
 
 
きっとスベスベしてるんだろうな・・・
 
!?
 
 
って、そんな肌ならいくら酒飲んで
記憶ないって言っても覚えているはず!
だとすると、あの痕は。。。
あれは・・・俺じゃないのかもしれない
 
自問自答しながら
ベッドに目を向けると
不機嫌そうに俺を見つめる瞳と
目が合った
 
 
 
 
 
 
 
その瞬間俺の思考は完全にフリーズ
その場を動くことができないでいた