#Love is blied(愛は盲目) 

 

とうの昔に忘れ去ったはずの

 

香りが

 

別の白い肌から仄かに漂う・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

そのたびに甦ってしまう

 

あの人の白い肌の疼き・・・・・・

 

 

麻薬のように身体が欲する疼きは

 

別の白い肌によって鎮められている

 

 

周りが何も見えなくなるほどに

 

焦がれた想いを受け入れることを

 

拒んだ結果が

 

今の俺・・・・・

 

ははっ、滑稽だよな

 

 

なにやってんだ・・・・俺は

 

 

 

 

 

いつまでも幻像にとらわれて

 

先が見えない・・・・・

 

 

見ようとしないのか、

 

見たくないのか・・・・・

 

 

 

「気が乗らないなら・・・・帰りましょうか?」

 

 

 

 

 

 

 

白い肌がその気もないくせに

 

俺に指図する・・・・

 

 

 

 

今の俺にはそれが必要不可欠なのを

 

知っているくせに・・・・

 

 

あの日のあの人とまるで同じ・・・・

 

 

イラッとする物言いに

 

無言で近づき腕をとる

 

一瞬顔を歪めるが

 

すぐにその薄茶色の瞳に

 

俺を映し出す・・・・・

 

 

 

揺れ動く様まであの人と

 

同じ・・・・・・

 

 

 

 

赤紫に鬱血するほど

 

その白き肌に喰い込む指

 

うすく開いた冷たいくちびるに

 

行き場のない熱を流し込む

 

真新しい赤い花は

 

俺の付けた跡を綺麗に

 

なぞる・・・・

 

寸分の狂いもなく

 

俺の後を追うように・・・

 

 

 

誰かがいる

 

誰かが・・・・・・

 

 

 

吐き出される熱に

 

身悶えながら俺の背中に爪を立てる

 

この白い肌と俺の

 

何時もの・・・・儀式が始まる

 

 

 

アナタヲモトメテ・・・・・