#instead of you(あなたの代わり)
嘘つき・・・・・・か
「今日は誰と会うの?」
普段気にも留めない俺のプライベートに
初めてあなたが踏み込んできた
それがあまりにも唐突で
思いもよらないことだったから
つい、口から出てしまった言葉
それが・・・・・・・
あなたとの関係を変えるものになるとは
考えもつかなかったんだ
「翔ちゃん・・・・聞いてる?今日のご飯どこに行く?」
「あぁ、ゴメン、もうそんな時間か・・・・・・」
乱れたシーツにくるまって小さな体を
俺に預けてくる
茶色い瞳に俺が映り込むと
冷たい感触が唇に触れた
抜けるような肌の白さはあの時の
あの人を思いださせる
髪を切ってしまったのも
あの後すぐだった
あの人のふわりと風に靡く
柔らかな長めの髪が頬にかかる瞬間が
俺は好きだった・・・・
もう一度・・・・
俺に嘘をつかせてくれないか?
そう思いながら・・・・
俺は今日もあなたの面影を
追い求めて・・・・・
同じ白い肌を抱くんだ・・・・・