思い切り飛びついた拍子に手からこぼれ落ちるコーヒー
白い湯気が飛び散り
辺りにキラキラ雫が舞う
パフッ
背が伸びた翔くんにぶら下がるように
抱きつく・・・・・・本来はしっかり抱きしめたかったのに
いつの間にか随分と成長した翔くんは
どうやっても俺の腕の中には収まらなくなっていた
それでもありったけの力を入れて抱きしめる
少しだけ前かがみになった翔くんが窮屈そうに
声を上げた・・・・・
「・・・・・夢じゃないよね?智くん・・・・・だよね?」
「うん、夢じゃない、夢みたいだけど夢じゃない!」
「・・・・・・こんなことって、あるんだね、俺震えが止まんない」
背中に回った翔くんの腕が、確かに小刻みに震えていた
見えないけれど・・・・俺と同じできっと
飛びっきりの笑顔でいてくれるに違いない
翔くんの匂いもあの頃と変わらない
少しだけ大人びた匂いも今はそれ相応になっている
大きくなったんだね・・・・・
心も身体も良い男になったんだね
「・・・・・さ、智くん、少し苦しいかも」
離せなくなる予感・・・は的中。
出来うることならこのままずっと
奇跡の再会に酔いしれていたい
時間が・・・・・足りない
「智くん??」
今一度ギュッと抱きつく
「翔くん・・・・・この後時間ある?」
ゆっくり離れて改めて翔くんの顔を眺める
相変わらずイケメン・・・・・・
「もちろん!美術館に行こうと思っていただけだから時間はあるよ」
「・・・・・・あのさ、少し仕事片してからすぐに戻るから、よかったら
俺んちで待っててくれないか?」
「智くんち?・・・・・って、えっと・・・・」
無理やり手にメモを渡してその場を離れた
本当は翔くんの泊まっているホテルに行ってもよかった
でも・・・・それだと
帰れなくなるだろ
きっと・・・・・帰れなくなるから
速攻で切り上げて
帰るから・・・・・・
待っててよ絶対に!
その笑顔で待ってて・・・・・
雲を飛び越えて
奇跡が舞い降りた
もう遠慮なんかしないさ・・・・・・
思いのまま生きる
先の事は・・・・・天に任せる
今を精一杯楽しむ
翔くんと・・・・・・・・
2人でずっと奏でよう
奇跡の唄を!
Ready steady go! let;s sing a song!
Can you hear the harmony?
Sing together, we are the one.......
※ 遠くまで・・・・・
大好きなんです。嵐さん元気になれる歌ばかり!
今日も一日頑張ります!


