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恋心Vol.21
 
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恋心 vol・1
 
 
 
とぼとぼと引き返す
その間も翔くんの顔が忘れられない
 
力なくドアを開けて閉まると同時に
しゃがみこむ
 
翔くんが・・・・・あんなに大きな声で怒鳴るなんて
初めてだ。。。。
 
ふと玄関に並んだ靴を見つめた
 
まさか、翔くん?
 
慌てて
自分の姿を確認する
これじゃ・・・・追い返されても仕方がない
翔くん・・・・
 
 
きっと誤解したよね
こんな格好で・・・・・・・
バスタオルのまま追いかけちゃったんだ俺・・・・
 
 
 
そんなんじゃないのに、(苦笑)
 
 
しばらくその場から動けなかった
さっきから翔くんの悲しそうな顔が頭から離れない
閉まる寸前の翔くんの口元が何かを言いかけてた
 
 
苦しい・・・・・
なんでだか心がキシキシする
 
こんなの初めてだ
 
 
翔くんて・・・・なに?
 
 
頭の中翔くんで一杯だ
いろんな思いがごちゃ混ぜだ
会えばわかるって思っていたのに
 
 
 
 
「・・・・・・リーダー」
 
 
「・・・松・・・潤」
 
 
いつからいたのか気づかなかった
いままともに顔が見れない
 
気づかれちゃいけない
 
 
 
「・・・・誰か来たの?」
 
 
「・・・・・・あぁ、いや、どうした?具合よくなった?」
 
 
「・・・・・・・だいぶ良くなった。それより、リーダーゴメン汚しちゃっね」
 
見れば松潤の服も汚れてる
 
 
 
ふふっ、誤解されたままなら何でもありか
 
「風呂使うか?」
 
 
「えっ?」
 
 
「・・・・そのままじゃ帰れないだろ?」
 
 
「・・・・・いいの?そんなことして」
 
 
「へっ」
 
 
 
 
 
 
 
 
急に真面目な顔をするから
 
言葉がでてこなかった
 
 
 
「俺、帰らないよ?」
 
 
「松潤・・・・・・・・?」
 
 
 
影が少しずつ足元を隠していく・・・・・
 
 
「松・・・・潤・・・・・?」