松潤の瞳に映る翔くんは

どんな色をしているのだろう・・・・・

翔くんはその瞳に俺以外の人間をどう映しているのだろう

 

みすみす渡す気なんてないけど

 

ため込めた想いほど厄介なものは無いから

ここで吐きださせてやる・・・・

 

 

「・・・・・松潤、ホントの事言えよ。俺じゃないだろ?お前の好きな相手は。」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・なんで、そう思うの?今俺の告白聞いたでしょ?」

 

 

形ばかりの告白なんて・・・響かないんだよ

もともと・・・相手が違うんだし

 

 

そんな俺の言葉に見せた

その瞳の一瞬の揺らぎ・・・・

見せないように、気づかせないように

今までずっとそうしてきたのだろうか?

 

先に翔くんに出会ったのが松潤だったら

俺は・・・・その間に割り込むことができただろうか?

好きな気持ちが溢れても気づいてもらえない

行き場のない想いを抱えて見続けることが出来るのだろうか

 

 

松潤の視線が翔くんからいつの間にか

自分に移ったことに気づかなかった

翔くんと違う香りが漂う・・・・

冷たい感触とともに・・・・

 

それは翔くんの大きな声と同時に離れていく

訳が分からない俺の目の前に

翔くんの広い背中が広がっていた・・・・

 

今、俺・・・・・・

 

 

「・・・・松本、俺は智くんを誰にも渡すつもりないから!」

 

 

翔くん?・・・・・

 

珍しく声を荒げた翔くんがそこにいた

男っぽくて逞しい翔くんが俺の前にいる

 

 

かっこいい・・・・翔くん

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・なら、櫻井さんでいいよ、」

 

「えっ?・・・」

 

 

 

 

翔くんと・・・・松潤の影が重なった・・・・・・