「今、なんつった??」
松潤の顔を見ながらもう一度聞く
なんで・・・俺の名前を
お前は・・・・翔くんを好きだったんじゃないのか?
足元で、俺と松潤の顔を交互に見ながら
何事かと考えている様子の翔くん・・・・・
翔くんのことだから・・・・松潤の視線の意味も気づかずに
天真爛漫な笑顔振りまいていたんだろうけど
いくらなびかないからって俺を出汁にする必要は
ないんじゃないの??松潤
「・・・・・・何度だって言うよ、俺は大野さんが好きなの
だから・・・櫻井翔さんに断っておこうかと思って・・・・」
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・好きって・・・松本、智くんを・・・・?」
「そうだよ。でも、最初はね・・・大野さんを見ている櫻井さんを見ていた。
そんなに柔らかな顔して誰を見ているんだろって・・・・その視線のが気になってさ・・・」
「俺の・・・視線の先を・・・・」
「・・・・・だからね、きっかけは櫻井さんなんだ。大野さんを俺が好きになった、」
じっと・・・何かを考えている翔くんは・・・・
俺が何か言うのを待っているのか・・・・それと唐突すぎて、もなにもいえないのか
もごもごと何やら口元だけは動かしている・・・・
どんな状況だって・・・・翔くんらしくて思わず笑いそうになる
ずっと見ていたかったけど、こればかりはね
悠長に言ってられない
「・・・・・松潤、ホントの事言えよ。俺じゃないだろ?お前の好きな相手は。」
一瞬大きく見開かれた瞳はすぐに何事もなかったように煌く
イケメン特有の・・・キラメキってやつは
無駄に光り輝くから、困る・・・・・
「・・・・なんで、そう思うの?今俺の告白聞いたでしょ?」
「あぁ、聞いたよ・・・全然心のない言葉だけの告白はね」
そういうと・・・・そのきれいな顔が急に険しくなって
それでもイケメンはイケメンで・・・・そのイケメンの視線が
俺のイケメンに向かった・・・・・



