俺はあなたの差し伸ばした手を取った
何の迷いもなく
多くを語らないあなた
言葉にしなくても心は通じていると
その時はそれでいいと
傍にいられるだけで
幸せだった・・・・・・・・
友達以上・・・・・恋人未満って
便利だよな
都合のいい言い訳ができる
甘えたいときは友達以上
遊びたくなったら恋人未満
遊びたくなったらって・・・・・・
そんなこと思ったことも無いけど
俺はね・・・・・
ただの一度だってない
一度だって
恋人・・・・・・って思っているのは
実は俺だけで
あなたはそこまで考えていないのかもしれない
時間に拘束される俺とは違い
自由を主張するあなた
引きとめる余裕も自身も俺には無くて
そんな俺をあなたはどう思っているのか
ふと、考えてみたら
そんな言葉がさ・・・・・浮かんだんだ
遊びの延長にたまたま俺がいて
・・・・・・誰でもよかったのかもしれない
ってさ・・・・・・・
俺じゃなくてもよかったんじゃないかと・・・
見ているだけの時は・・・
考えもしなかった感情が
渦を巻く・・・・・
俺は・・・・あなたと引き換えに
何を代償としたのだろう
心乱れる夜が・・・・
増えていく
あなたをこの胸に抱くたびに
あなたの最奥の温もりを確かめるたびに
増えていく
心乱れる夜が・・・・・・
狂おしい夜が・・・・・
増えていく
いつの間にか
あなたの言葉を探している自分がいた
その一言が俺を救うから
たった一言でいいんだ
俺だけが必要だと・・・・
言ってはくれないだろうか・・・・
嘘でもいいから・・・・


