いつもの場所で智くんを待つ

 

授業が終わると落ち合う場所・・・・・

 

学食(笑)

 

安くてゆっくりできるからって

 

智くんが気にいっている

 

 

ただ、・・・・・最近少しもの足りない

 

二人きりになれる場所がいいと思い始めている

 

不埒な自分がいて・・・

 

あれから・・・・・

 

智くんとはkissをする仲になれて

 

常に二人きりになれるところにいられると・・・

 

毎回期待していた俺・・・・

 

 

当の本人といえば、あの積極的な「猫」の影もすっかり消え失せ

 

かといって・・・・俺からなんて

 

出来るわけもなく・・・・・

 

いつでも・・・kissできるんだって

 

舞い上がっていたのかもしれない

 

 

 

 

そのせいで・・・

 

やたらに・・・・唇に目がいってしまう

 

俺って・・・・・結構やばい奴だったりして

 

 

 

 

「なに?翔ちゃん百面相してるの?」

 

 

智くんの友人の相葉君は

 

唯一俺達の関係を知る人物

 

智くんとはまた違った雰囲気で・・・でも

 

本質はよく似ている・・・・・

 

癒し系のイケメンくん

 

 

「・・・・百面相・・・していた?」

 

 

「うん、してた(笑) なに?大ちゃんのことでも考えてた?」

 

 

「・・・・・そ、そんなことないよ、」

 

 

ひゃっひゃと笑う相葉君の笑い声は

 

周りを明るくする

 

だけど・・・・・やっぱり智くんの笑顔が一番

 

いつまでも見ていられる

 

 

 

 

俺の・・・・・マドンナ(照)

 

 

 

 

「翔くん・・・・お待たせ、」

 

 

目の前に待ち焦がれた智くんの顔が飛び込む

 

 

「・・・・・翔くん、何か考え事してた?」

 

 

うんうん・・・・してた

智くんのことばかり考えてた・・・・・

なんて、言えるわけない!!

 

「・・・・な、何もしていない、してない。」

 

 

「・・・・・ふ~ん、」

 

 

智くんの顔が見れ無い俺は

 

ジュースを手にとりズーズーと飲み干す

 

椅子を引く音と、

 

 

クスクスと笑う声が頭の上から降ってくる

 

・・・・・・・・・・なんだか、見透かされてる?

 

余計に顔があげられない

 

 

 

相葉君と智くんが楽し気に話をしている

 

気づけば・・・・最近よく顔を出すようになった二人も

 

座っている・・・・・

 

 

相葉君の友人で二宮と松本って言ってたなぁ

 

 

俺より付き合いは長い3人・・・・・

 

 

なんだか、俺だけ蚊帳の外・・・・・か

 

 

 

 

 

 

それでも・・・・楽しそうの智くんが見られるなら

 

 

いっか!!!

 

 

 

 

 

 

「ねえ・・・・相葉君、大野さんの隣にいる櫻井ってどんな奴?」

 

 

「なに?気になる(笑)」

 

 

「ばぁか、違うよ・・・(笑)」

 

 

「あの人はダメだよ、もう売約済み!」

 

 

「えっ?売約済み??彼女いるの?」

 

「彼女・・・・う~んまぁ、そんなところ?」

 

 

「・・・・・なんだよ、女かよ・・・・」

 

 

「松潤?翔ちゃんに気があったの?」

 

 

「・・・・・別に。そんなんじゃないよ」

 

 

そんなんじゃないけど・・・・

 

あそこだけ特別な空間があって

 

特別な何かがあるんじゃないかって

 

思っていたけど・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだ・・・俺てっきり

 

あの人大野さんが好きなのかと思ってた

 

大野さんが相手じゃないなら・・・・

 

俺・・・・・諦めないでいいよね?

 

 

 

 

 

 

 

ねぇ・・・・大野さん

 

 

櫻井 翔・・・・・か

 

 

 

 

 

 

ある晴れた日の

 

胸騒ぎの午後・・・・・・・