「・・・・サトシ・・・・」




「・・・・・・サトシ」







夢の中の翔ちゃんは飛び切り甘く僕の名前を呼ぶ


僕はそんな翔ちゃんの声が大好きで


その声で呼ばれるたびに


身体の中心からキュンって音がするんだ




「・・・・・翔・・ちゃん・・・ダ・・・スキ・・・」




ダイスキ・・・・


僕がそう言うと翔ちゃんから


決まって甘いkissが降ってくる




「・・・・・んっ・・・」





そう・・・・こんな風に


優しくて・・・・熱いkissが・・・


んふふっ、


なんだか・・・・いつもよりやけに熱烈だなぁ~


夢の中でも・・・・感じてる(恥)



僕・・・・


そんなに翔ちゃんに飢えていたのかな?




「・・・んふっ・・・・」



ふわりと漂う・・・・僕の大好きな香り


温かい感触・・・・





そっと、触れるだけの感触が


だんだん深く熱を持つ



翔ちゃんが






あっ・・・・翔ちゃん


帰ってきたんだ・・・・・


寝ぼける瞳でぼんやり映る愛しの人をだきしめた















「・・・・・・あれ?」



ユックリ目を開けるとそこに翔ちゃんの姿はなく


だけど・・・翔ちゃんに触れた感触は残っていて


自分の身なりを見て思い返した


あっ、着替えするんだったんだ・・・・


僕・・・眠っちゃってた??


翔ちゃんは?・・・・


ドアの外で待ちくたびれてる?


急いで身なりを整えて・・・でも



どう考えてもこの格好じゃ部屋の外に出れない


いっそ・・・僕だとばらそうか


もう・・・僕が限界だから







夢にまで見て翔ちゃんを欲しがっているなんて


おかしいって思われちゃうかな


でもさっきまで翔ちゃんに抱きしめられていた感覚が


残っていて、ここにいないはずなのに



変に身体がムズムズし出して


収まらない・・・・・






シルクのワンピースは身体のラインをきれいに映しだす


僕は・・・さっきの夢で


思いが抑えられずにいて、自然とそこへ熱が集まる


中央がやまなりに盛り上がってしまった姿をそのまま


見せられるわけもなく・・・・


たまった熱を自分で逃そうとそっと手を添えようとしたとき


ゆっくりとドアが開く音がした




「着替え・・・・済んだようだね、」



・・・・・・翔ちゃん??


「あっ、・・・えっと・・・・」



咄嗟に身構えてストールで前をかくした




が、次の瞬間、思い切り翔ちゃんに抱きしめられていた




「・・・・俺をだませるはずがなかろう・・・サトシ(笑)」




「へっ?・・・・」



耳元で低く囁かれる声に思わず身体が反応してしまう



モジモジと腕の中から逃れようと胸に手を当てると


「綺麗だよ・・・・智」


首筋に滑り落ちる唇から熱い息と一緒に放たれた言葉に


顔を上げれば・・・・



満面の笑みで俺を見下ろす翔ちゃんがいた



「・・・・・・あの、これには・・・わけがあっ・・・」


言い終わらないうちに翔ちゃんが降ってくる


軽く顎を救われて翔ちゃんのサラサラな前髪が僕の鼻先をくすぐると

温かい感触が僕の唇を覆った



腰を引き寄せる力強い腕に安心する


すっぽりと翔ちゃんの腕の中に納まった僕には


もう・・・何も考える余裕のないほどに


翔ちゃんでいっぱいになっていた


夢・・・・じゃないよね


幾度も角度を変え確かめ合うように口づけを交わす


絹のこすれる音が耳に心地よく響いていた





・・・・・・翔ちゃんが、・・・・欲しい



ただ、それだけを感じて・・・・・