今年も年が明けて早一月がたつ
何気なく過ごす日々が実は奇跡だったりすることがあって
智くんと一緒に暮らすようになってからは
あらためてそれを感じていたりする
ひなたぼっこしながら・・・・美術誌をパラパラめくり
時々大きくのびをする智くん
・・・・・猫、だな
でも・・・時折・・・その、豹変するというか
猫ではなくて、もっと獣に近い視線になるときがある
獲物を見据えるような・・・・
ヒョウ・・・かな?
いったいどんな奴が智くんの心を独占するのだろう
奴?・・・・いや、そこは女性かもしれないし・・・
それはそれで・・・・へこむ
元はといえば、俺が智くんの近くにいたくて
押しかけて来たくせに・・・・
いるだけで満足なんかしていないはずなのに
それ以上の事が贅沢に思えてきて
今まで通りにこの先があるのなら
多くは望まないってどこかで逃げているところもあって
振り子のように揺れ動く乙女心が
最近妙によく分かるというか・・・・
乙女ではないが・・・・
「翔くん?・・・・・」
そう、その澄んだ声で名前を呼ばれるたびに
喜んでいる俺がいて・・・・
そんな関係を壊したくない自分がいて・・・
「翔くんってば、・・・・」
そう、少し拗ねているようなその声も俺は好きで
もう少し聞きたくてあえて従わない事もあって・・・・
「・・・・翔くん!!!聞いているの?」
あぁ・・・・その、怒気のこもった声も・・・・
俺、大好きなんだよね・・・・
ヤバイ・・・顔が歪む(嬉)
ひとときの甘い妄想を一通り終わらせ
その余韻に浸る
突然!!
がしっと腕つかまれ思い切り体を揺らされた
驚いて顔を上げると目の前で口をへの字に曲げ俺を見下ろす
愛おしい人の顔が間近に迫る
「うわぁ~!!さ、智くん?」
「何度も呼んでいるのに、どこまでtripしてたの?」
ち、・・・・近い!!
顔が・・・・近いって!!!
「いや、あの・・・なんだ・・・」
あまりの展開に思考が付いていけず
思わず仰け反る俺の頭を抱えてさらにその上から覗き見る・・・
さ・・・・・智くん??
急にそのままの体制から動かなくなった智くん・・・・・
「・・・・・・なんだか、この体制ってさ、変な気分にさせるよね」
そう言うと口角を片方だけ上げてニヤリ笑う智くんが
なんだか・・・・・妙に艶っぽくて
その口元から目が離せなくなっていた
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
・・・・・・・これは、いったいなんだ?
俺はこの後どうすればいい?
変な気分って・・・・なに?
何か俺に問題でも・・・
智くん・・・・・???
そんな俺の顔がおもしろかったのか
ケラケラと笑って
静かに俺から離れる智くん
・・・・・あっ、離れていっちゃう
『智くん!!!まって・・・・・』
ソファーから転げ落ち・・・・
キョロキョロと辺りを見回すと
動きを止めた面々が俺をじっと見ている・・・・
「・・・・・翔くん、どうした?」
今にも転げ落ちそうなほど目をまん丸にして
俺を見つめる智くん・・・・・・
ニヤケタ顔がやっぱり鼻につく式カエル・・・・
白い目で俺を見下ろすイケメン式・・・・・
なんだ、俺・・・・・
夢?見ていたのか?
なんとも・・・・・艶めかしい感触が
俺の身体を包みこむ
のろのろと身体を起こして何事もなかったようにふるまうが・・・・
『ショウ・・・・スケベ』
「はっ???」
『ショウ・・・エッチ』
「へっ・・・!!」
『・・・・・ケダモノと見まがう変態だな・・・』
「なっ、・・・(恥)」
こそっと・・・・智くんの方を盗み見ると
じっとりとした疑いの眼差しで俺を見ている・・・ような
気がした・・・・・
「・・・・翔くん、俺はどこに行っちゃったの?」
クスクス笑いながら、でもその目は真剣で俺を見つめている
「・・・・いや、あの・・・なんだ、その~・・・・」
しどろもどろになりながらも何とか誤魔化そうと
必死に言葉を探す
口が裂けたって言えるわけない!!
頭をワシワシと掻きむしり、今にも叫びそうになったところで
ガシっと両腕を掴まれ、ソファーに戻される
見上げると・・・・智くんの綺麗な顔が目の前にあった・・・・
「・・・・・翔くん?俺は君に何かしたのかな?」
さ、智くん・・・・近いって、
ん?
なんだかどこかで聞いたセリフ・・・・
デジャヴ・・・・ってやつか?
何っしたかって・・・・
「・・・聞くの?」
「・・・・ふふふっ、興味ある(笑)、あれだけ叫ばれるとね・・・」
「叫んだの?俺」
「うん・・・・結構大きかったよ(笑笑)」
・・・・・・・いうべきか、言わざるべきか
「智くん・・・・に、・・・・」
意を決して話だそうとしたとき
キッチンから大きな咳払いが聞こえた
それから、智くんの式が声をかける
『サトシ、おしるこ出来たから運んで・・・・』
「おっ、はやいねぇ~・・・・翔くんも食べよう!」
「あっ・・・う、うん・・・」
マサユメ・・・・
ふっ、一瞬そうなればいいと
思う自分がいた
智くんを思うあまり見せたおれの願望か?
うまそうに頬張る智くんを見ていたら
もうどうでもよくなった
幸せそうに笑っているから
俺のこころもホッコリしていく
いいんだ・・・・傍にいられれば
今はね・・・・・それで充分
一人じゃないから・・・ここにいられる間は
いつの間にかあたりまえのように食卓を囲む
それがずっと続けばいいと
今年最初の願い事をしてみた・・・・・
すべてのものに・・・・幸あれと
あれ?俺かっこよくね?
何気なく式カエルを見ると
『(・・・・ヘタレ)』
そう、口がうごく
やっぱりこ憎たらしい
ニヤケタ顔してやがる
ヘタレ結構!!
それが俺だ!!文句あるか!
・・・・・・しかし、艶めかしかったなぁ~
智くん・・・・・・
今年も・・・・よろしく
翔
※画像は削除してあります
何気なく過ごす日々が実は奇跡だったりすることがあって
智くんと一緒に暮らすようになってからは
あらためてそれを感じていたりする
ひなたぼっこしながら・・・・美術誌をパラパラめくり
時々大きくのびをする智くん
・・・・・猫、だな
でも・・・時折・・・その、豹変するというか
猫ではなくて、もっと獣に近い視線になるときがある
獲物を見据えるような・・・・
ヒョウ・・・かな?
いったいどんな奴が智くんの心を独占するのだろう
奴?・・・・いや、そこは女性かもしれないし・・・
それはそれで・・・・へこむ
元はといえば、俺が智くんの近くにいたくて
押しかけて来たくせに・・・・
いるだけで満足なんかしていないはずなのに
それ以上の事が贅沢に思えてきて
今まで通りにこの先があるのなら
多くは望まないってどこかで逃げているところもあって
振り子のように揺れ動く乙女心が
最近妙によく分かるというか・・・・
乙女ではないが・・・・
「翔くん?・・・・・」
そう、その澄んだ声で名前を呼ばれるたびに
喜んでいる俺がいて・・・・
そんな関係を壊したくない自分がいて・・・
「翔くんってば、・・・・」
そう、少し拗ねているようなその声も俺は好きで
もう少し聞きたくてあえて従わない事もあって・・・・
「・・・・翔くん!!!聞いているの?」
あぁ・・・・その、怒気のこもった声も・・・・
俺、大好きなんだよね・・・・
ヤバイ・・・顔が歪む(嬉)
ひとときの甘い妄想を一通り終わらせ
その余韻に浸る
突然!!
がしっと腕つかまれ思い切り体を揺らされた
驚いて顔を上げると目の前で口をへの字に曲げ俺を見下ろす
愛おしい人の顔が間近に迫る
「うわぁ~!!さ、智くん?」
「何度も呼んでいるのに、どこまでtripしてたの?」
ち、・・・・近い!!
顔が・・・・近いって!!!
「いや、あの・・・なんだ・・・」
あまりの展開に思考が付いていけず
思わず仰け反る俺の頭を抱えてさらにその上から覗き見る・・・
さ・・・・・智くん??
急にそのままの体制から動かなくなった智くん・・・・・
「・・・・・・なんだか、この体制ってさ、変な気分にさせるよね」
そう言うと口角を片方だけ上げてニヤリ笑う智くんが
なんだか・・・・・妙に艶っぽくて
その口元から目が離せなくなっていた
「・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・。」
・・・・・・・これは、いったいなんだ?
俺はこの後どうすればいい?
変な気分って・・・・なに?
何か俺に問題でも・・・
智くん・・・・・???
そんな俺の顔がおもしろかったのか
ケラケラと笑って
静かに俺から離れる智くん
・・・・・あっ、離れていっちゃう
『智くん!!!まって・・・・・』
ソファーから転げ落ち・・・・
キョロキョロと辺りを見回すと
動きを止めた面々が俺をじっと見ている・・・・
「・・・・・翔くん、どうした?」
今にも転げ落ちそうなほど目をまん丸にして
俺を見つめる智くん・・・・・・
ニヤケタ顔がやっぱり鼻につく式カエル・・・・
白い目で俺を見下ろすイケメン式・・・・・
なんだ、俺・・・・・
夢?見ていたのか?
なんとも・・・・・艶めかしい感触が
俺の身体を包みこむ
のろのろと身体を起こして何事もなかったようにふるまうが・・・・
『ショウ・・・・スケベ』
「はっ???」
『ショウ・・・エッチ』
「へっ・・・!!」
『・・・・・ケダモノと見まがう変態だな・・・』
「なっ、・・・(恥)」
こそっと・・・・智くんの方を盗み見ると
じっとりとした疑いの眼差しで俺を見ている・・・ような
気がした・・・・・
「・・・・翔くん、俺はどこに行っちゃったの?」
クスクス笑いながら、でもその目は真剣で俺を見つめている
「・・・・いや、あの・・・なんだ、その~・・・・」
しどろもどろになりながらも何とか誤魔化そうと
必死に言葉を探す
口が裂けたって言えるわけない!!
頭をワシワシと掻きむしり、今にも叫びそうになったところで
ガシっと両腕を掴まれ、ソファーに戻される
見上げると・・・・智くんの綺麗な顔が目の前にあった・・・・
「・・・・・翔くん?俺は君に何かしたのかな?」
さ、智くん・・・・近いって、
ん?
なんだかどこかで聞いたセリフ・・・・
デジャヴ・・・・ってやつか?
何っしたかって・・・・
「・・・聞くの?」
「・・・・ふふふっ、興味ある(笑)、あれだけ叫ばれるとね・・・」
「叫んだの?俺」
「うん・・・・結構大きかったよ(笑笑)」
・・・・・・・いうべきか、言わざるべきか
「智くん・・・・に、・・・・」
意を決して話だそうとしたとき
キッチンから大きな咳払いが聞こえた
それから、智くんの式が声をかける
『サトシ、おしるこ出来たから運んで・・・・』
「おっ、はやいねぇ~・・・・翔くんも食べよう!」
「あっ・・・う、うん・・・」
マサユメ・・・・
ふっ、一瞬そうなればいいと
思う自分がいた
智くんを思うあまり見せたおれの願望か?
うまそうに頬張る智くんを見ていたら
もうどうでもよくなった
幸せそうに笑っているから
俺のこころもホッコリしていく
いいんだ・・・・傍にいられれば
今はね・・・・・それで充分
一人じゃないから・・・ここにいられる間は
いつの間にかあたりまえのように食卓を囲む
それがずっと続けばいいと
今年最初の願い事をしてみた・・・・・
すべてのものに・・・・幸あれと
あれ?俺かっこよくね?
何気なく式カエルを見ると
『(・・・・ヘタレ)』
そう、口がうごく
やっぱりこ憎たらしい
ニヤケタ顔してやがる
ヘタレ結構!!
それが俺だ!!文句あるか!
・・・・・・しかし、艶めかしかったなぁ~
智くん・・・・・・
今年も・・・・よろしく
翔
※画像は削除してあります