智?いったい何があったのだ?
今にもこぼれ落ちそうな智の泪を前に
誰?と聞かれた相手を思い浮かべる
身に覚えのない相手を探すことは
非常に難しいもので・・・・・
だが・・・智は俺に何かあるものと思い込んでいるのだろう
その瞳は縋るような色を強く出す・・・・
それに突然智の口からとびだした
移り気・・・浮気・・・
何を根拠に言いだしたものか・・・・・
あぁ、そうか・・・・・(微笑)
翔ちゃん・・・・
浮気?じゃないよね
お願い答えてよ・・・・
苦しいよとっても
我慢していたけど・・・
どんどん視界がぼやけて来ちゃって
こぼれてしまいそうだよ
こんなところで泣きたくないのに
翔ちゃん・・・・・・
突然ふわりと僕の頭に翔ちゃんの手が乗る
髪の毛をクシャクシャしてきて・・・・
ちょっと痛い
そのまま僕の頭を掴まえて
翔ちゃんのほうに向ける・・・・
なんか、荒っぽい
でも・・・・・
優しい顔で僕を見ている
不思議と・・・・グルグルしていた
渦が緩くなっていくのを感じた
「智、俺は嘘をつかない、だから、何も心配するな」
「・・・嘘つかない?ほんと?」
「あぁ、やっと手に入れたお前以外によそ見する余裕もないし
する気もない・・・智だけでいっぱいなんだよ俺は・・・・」
それじゃ・・・昼間見た翔ちゃんは・・・・・
「智、鞄とって」
「カバン?」
僕は翔ちゃんに言われたとおりカバンを取り渡した
翔ちゃんはカバンから小さな包みを出してきた
白っぽい生地で包装され濃い青のリボンが巻かれてある
それを・・・・昼間見たような
優しい顔で見つめている・・・・・・
翔ちゃん?・・・・
「これなぁ、昼間に立ち寄った店で見つけたんだ・・・・
俺さ・・・自分のはすぐ選べるんだけど・・・そうじゃ無いのって
いろいろ考えちゃって迷っちゃうんだ・・・それで、一緒に回ってた
同僚にね、ちょっと見てもらって・・・・・」
「どうりょう?・・・・」
「あぁ、綺麗なお姉さま・・・・俺の10歳年上のな・・・」
「・・・10歳?・・・・」
「それで、それを身に着けたときの顔を想像してご覧っ・・・て言われて
買ったものがこれだ・・・」
そう言うと翔ちゃんはその包みを僕に差し出す
「・・・出店祝いにと思ってさ・・・・」
少し照れ臭そうに鼻を触る
・・・・・翔ちゃん?
震える手でそれを受けとり
リボンをゆっくり解く
箱を開けると・・・・
シルバーのペンダントが入っていた
箱から顔を上げ翔ちゃんを観ると・・・・・
あぁ、その顔・・・・・
僕の見た中で・・・・飛び切りいちばん優しい翔ちゃんの笑顔が
目の前にあった・・・・・
ポロポロと流れる涙・・・
これを選んでいた翔ちゃんを・・・・
僕・・・疑っていたんだ
自分を責める涙なのか
嬉しくて泣いている涙なのか
もうわからなくなってた・・・・・
いつのまにか隣に座て僕のかたを抱く翔ちゃんに
思い切り抱きついて
ワンワン泣いた・・・・
僕が落ち着くまで
翔ちゃんはずっと頭をなでていてくれた
温かい手・・・・
僕は・・・
・・・・・・ゴメンナサイ
と、
ダイスキ・・・・
を・・・・ずっと繰り返していた
ずっと・・・・・
今にもこぼれ落ちそうな智の泪を前に
誰?と聞かれた相手を思い浮かべる
身に覚えのない相手を探すことは
非常に難しいもので・・・・・
だが・・・智は俺に何かあるものと思い込んでいるのだろう
その瞳は縋るような色を強く出す・・・・
それに突然智の口からとびだした
移り気・・・浮気・・・
何を根拠に言いだしたものか・・・・・
あぁ、そうか・・・・・(微笑)
翔ちゃん・・・・
浮気?じゃないよね
お願い答えてよ・・・・
苦しいよとっても
我慢していたけど・・・
どんどん視界がぼやけて来ちゃって
こぼれてしまいそうだよ
こんなところで泣きたくないのに
翔ちゃん・・・・・・
突然ふわりと僕の頭に翔ちゃんの手が乗る
髪の毛をクシャクシャしてきて・・・・
ちょっと痛い
そのまま僕の頭を掴まえて
翔ちゃんのほうに向ける・・・・
なんか、荒っぽい
でも・・・・・
優しい顔で僕を見ている
不思議と・・・・グルグルしていた
渦が緩くなっていくのを感じた
「智、俺は嘘をつかない、だから、何も心配するな」
「・・・嘘つかない?ほんと?」
「あぁ、やっと手に入れたお前以外によそ見する余裕もないし
する気もない・・・智だけでいっぱいなんだよ俺は・・・・」
それじゃ・・・昼間見た翔ちゃんは・・・・・
「智、鞄とって」
「カバン?」
僕は翔ちゃんに言われたとおりカバンを取り渡した
翔ちゃんはカバンから小さな包みを出してきた
白っぽい生地で包装され濃い青のリボンが巻かれてある
それを・・・・昼間見たような
優しい顔で見つめている・・・・・・
翔ちゃん?・・・・
「これなぁ、昼間に立ち寄った店で見つけたんだ・・・・
俺さ・・・自分のはすぐ選べるんだけど・・・そうじゃ無いのって
いろいろ考えちゃって迷っちゃうんだ・・・それで、一緒に回ってた
同僚にね、ちょっと見てもらって・・・・・」
「どうりょう?・・・・」
「あぁ、綺麗なお姉さま・・・・俺の10歳年上のな・・・」
「・・・10歳?・・・・」
「それで、それを身に着けたときの顔を想像してご覧っ・・・て言われて
買ったものがこれだ・・・」
そう言うと翔ちゃんはその包みを僕に差し出す
「・・・出店祝いにと思ってさ・・・・」
少し照れ臭そうに鼻を触る
・・・・・翔ちゃん?
震える手でそれを受けとり
リボンをゆっくり解く
箱を開けると・・・・
シルバーのペンダントが入っていた
箱から顔を上げ翔ちゃんを観ると・・・・・
あぁ、その顔・・・・・
僕の見た中で・・・・飛び切りいちばん優しい翔ちゃんの笑顔が
目の前にあった・・・・・
ポロポロと流れる涙・・・
これを選んでいた翔ちゃんを・・・・
僕・・・疑っていたんだ
自分を責める涙なのか
嬉しくて泣いている涙なのか
もうわからなくなってた・・・・・
いつのまにか隣に座て僕のかたを抱く翔ちゃんに
思い切り抱きついて
ワンワン泣いた・・・・
僕が落ち着くまで
翔ちゃんはずっと頭をなでていてくれた
温かい手・・・・
僕は・・・
・・・・・・ゴメンナサイ
と、
ダイスキ・・・・
を・・・・ずっと繰り返していた
ずっと・・・・・
