翔ちゃん・・・・のバカ
半べそかいて無我夢中で走った
走って、走って、とにかく走った・・・・
息が上がり、すごく苦しくても
さっきの光景を見たときの
胸の苦しさに比べたら・・・・
全然辛くなかった
「・・・・・綺麗な人だったな」
その人は・・・・
誰なの?
どうして二人でいたの?
何よりも・・・・
あの時の翔ちゃんの笑顔が頭から離れなかった・・・・・
「ただいまぁ」
・・・・あれ?
「智?帰ったよぉ」
・・・・智?
いつもなら『お帰りなさいって』
飛びついてくるのに?
靴はある・・・・
具合悪いのか?
部屋の前でもう一度声をかける
「智?どうした、具合でも悪いのか?・・・・入るぞ?」
ガチャ
真っ暗な部屋に窓から月明かりが漏れている
「智?・・・・・」
ベッドに腰を下ろし布団をめくると
丸まった状態で眠って居る智が蒼白い月の光に
浮かび上がる・・・
額に手を当て熱はないかと確認をする
「・・・んん・・・・・」
少し身じろぐと
更に身体を縮ませ、まるで胎児のように
丸くなる
その姿に・・・
心がざわつく
智がここに来たばかりのころ
よくこうして眠っていた
言いようのない不安をたくさん抱えていたのだろう
寝付くまでよく添い寝をしたっけ
いつの間にかそれもなくなっていったから
この寝方を見るのは本当に久しぶりだ
なにか・・・あったのかな?
熱はなさそうだから・・・
起きるまで待つか・・・・・
智の頬に唇を寄せようと顔の横に手をにつくと
湿った感触が肌を伝う
・・・・・・・?
泣いていたのか?
すぐにでも起こして何があったのか
聞きだしたかった
だが・・・
智から話て来るまで待とうと
思った・・・・
少しは俺も成長したところ見せないとな
根掘り葉掘り聞いていたころと違うってところを・・・・・
智のこととなると俺は周りが見えなくなる傾向がある
自分の独占欲でいっぱいになって
話すら聞けない状態になってしまう
大人げないんだ情けないことに(苦笑)
静かにドアを閉め
テーブルに置いたカバンを見つめる
「今日は・・・・無理かな?(笑)」
冷蔵庫からビールを取りだし
渇いたのどを潤す
勢いよく飲みほし缶を握りしめながら
智の泪のわけを漠然と考えていた・・・・・
半べそかいて無我夢中で走った
走って、走って、とにかく走った・・・・
息が上がり、すごく苦しくても
さっきの光景を見たときの
胸の苦しさに比べたら・・・・
全然辛くなかった
「・・・・・綺麗な人だったな」
その人は・・・・
誰なの?
どうして二人でいたの?
何よりも・・・・
あの時の翔ちゃんの笑顔が頭から離れなかった・・・・・
「ただいまぁ」
・・・・あれ?
「智?帰ったよぉ」
・・・・智?
いつもなら『お帰りなさいって』
飛びついてくるのに?
靴はある・・・・
具合悪いのか?
部屋の前でもう一度声をかける
「智?どうした、具合でも悪いのか?・・・・入るぞ?」
ガチャ
真っ暗な部屋に窓から月明かりが漏れている
「智?・・・・・」
ベッドに腰を下ろし布団をめくると
丸まった状態で眠って居る智が蒼白い月の光に
浮かび上がる・・・
額に手を当て熱はないかと確認をする
「・・・んん・・・・・」
少し身じろぐと
更に身体を縮ませ、まるで胎児のように
丸くなる
その姿に・・・
心がざわつく
智がここに来たばかりのころ
よくこうして眠っていた
言いようのない不安をたくさん抱えていたのだろう
寝付くまでよく添い寝をしたっけ
いつの間にかそれもなくなっていったから
この寝方を見るのは本当に久しぶりだ
なにか・・・あったのかな?
熱はなさそうだから・・・
起きるまで待つか・・・・・
智の頬に唇を寄せようと顔の横に手をにつくと
湿った感触が肌を伝う
・・・・・・・?
泣いていたのか?
すぐにでも起こして何があったのか
聞きだしたかった
だが・・・
智から話て来るまで待とうと
思った・・・・
少しは俺も成長したところ見せないとな
根掘り葉掘り聞いていたころと違うってところを・・・・・
智のこととなると俺は周りが見えなくなる傾向がある
自分の独占欲でいっぱいになって
話すら聞けない状態になってしまう
大人げないんだ情けないことに(苦笑)
静かにドアを閉め
テーブルに置いたカバンを見つめる
「今日は・・・・無理かな?(笑)」
冷蔵庫からビールを取りだし
渇いたのどを潤す
勢いよく飲みほし缶を握りしめながら
智の泪のわけを漠然と考えていた・・・・・
