大野智・・・・
嵐のリーダーにして俺の恋人
・・・・・・・・いや、もとい
そう思っているのは実は俺だけで
恋人というのは現在俺の一方通行中・・・・・
難攻不落とはこの事かと思うくらいに
押しても引いても一向に落ちない
こんなに色気のある男は他にいない
どうにかして我が物にしたいのは山々だが
なんせ・・・ガードが堅い
あぁ、ガードが堅いのは
智くんのじゃなくて・・・・その取り巻きの方ね
特に松本・・・・
最近じゃ打合せに託けて智くんを独占する時間が増えた
何にもわからない特にメンバーには甘すぎるくらい甘い
智くんの天然ぶりをいいことに・・・・
部屋にあがり込んだり、飲みに連れまわしたり
傍若無人なわけで・・・・
挙句の果てに立ち位置・・・・
予想外の場所をキープしつつボディータッチは
今じゃニノ以上・・・・
その密着度がニノと違ってまたエロいと来てる
あの二枚目の眼力で見つめられたら世の中の
女子はひとたまりもないだろう
それは同性にも然り・・・・
あり得ない話じゃない
いつしか我が愛しの智くんが
そんなエロ男に感化され無いように
常に目を配る必要がある
その隙間を抜てちょっかいを出し始める
ニノ・・・天性の人懐っこさと、あの智くんに
好き放題できる唯一の男・・・・・
楽屋でもあたりまえのようにその隣に座る
まんざら嫌じゃ無い様子の智くんも気になるところだが
クスクスと笑いじゃれ合う二人の世界が
俺の心にくさびを打ちこむんだ・・・・・
そして・・・影の危険人物
相葉雅紀
この人、人はいいんだよホントに、
俺も好きだよ、ほんといい人だから
可愛いし、でもな、智くんと飲みに行く回数が
一番多いのよこれが・・・・
同じ天然同士馬が合うのかなぁ?
脈絡のない話しかしていない気がするのに
妙に通じてるし・・・・
質問と返事が違っていても納得してるし・・・
不思議な二人の関係性は要注意だ!
「翔!!!・・・・・・」
気づけば隣で大きなため息に混じり
俺を呼ぶ声・・・・
えっ?智くん?
い、今なんって?なんて俺を呼んだ?
新聞から視線を上げ声のする方を見上げると
不機嫌極まりない顔つきで俺を見下ろす
可愛い天使・・・・
意味もなく高鳴る心臓の音
バクバクと口から出そうなくらいに脈打つ
想いきり見開いた瞳であなたの顔を見つめると
クスクスと笑い出し
「やっぱり翔くんが一番だな!」
と、意味深な言葉を残し楽屋を出ていこうとする
な、何が起こったの?
訳が分からずアタフタとその背中を急いで追いかけようと
席を立とうとしたとき・・・・・
くるりと向きを変えて駆け寄る天使の姿が・・・・・
スローモーションのように一コマ一コマ鮮明に
俺の脳裏に焼き付いていた・・・・・
なぜなら・・・・・
満面の笑みで俺の腕の中すっぽりと
収まってきたから・・・・
飛び込む智くんを俺は無意識に
抱きとめた・・・・・
気づけばこの部屋には
智くんと俺の二人だけ・・・・・
今起きていることが夢なのか現実なのか
訳が分からずただ、目の前の愛おしい人が
逃げていかないように
しっかりと抱きしめていたことだけは
確かだった・・・・・
智くん・・・・・・
俺、勘違いしそうなんですけど・・・・
それでも・・・・
イイデスカ?

