『あなたを僕にください』
そう言えばよかったのか?
あの人は僕の前からいなくなってしまった
欲しくて欲しくて
ずっと欲しくて
やっとあなたに笑いかけてもらえるようにまで
なったのに
突然僕を拒絶した
僕は・・・・何をしたのだろう?
ずっとあなたに拒絶された理由を
探し続けていた
僕を見るあなたの視線に嘘はない
僕にはあなたが無理をしているように
映る・・・なぜ?
あなたを欲しいと思うことは道理に反する
同性だから?
でも、そんなことどうだってよかった
あなたが僕を選んでくれるのなら
二人でいられるのなら
何もいらない
そう思っていた
視線が合えば微笑みかけてくれた
あなたはいつの間にか別の人に
その微笑みを向けていた
僕の時とはまるで違う
作り笑いを
なぜそうまでして
僕を拒絶する必要があるのだろう
己惚れでもいい
あなたが僕に抱く感情は
僕のそれと同じだと
そう思いたい
あなたが別の誰かといても
幸せには見えない
あなたを笑顔にできるのは
きっと・・・僕だけなのだろう
僕を取り巻く環境は日増しに慌ただしくなり
あなたとも話せる時間が
減っていった
もどかしい時間ばかりが過ぎていく
あなたへの変わらぬ思いを抱いたまま
いつしかあなたの背を越えてしまった
時折遠くから僕を見つめる視線に振り向けば
懐かしげに僕を見つめる
あの時のあなたが見えた
すぐにその面影は消えて
険しい顔のあなたに戻っていく
無理やりにでも
奪ってしまいたい
あなたをその他大勢の人から
奪い去ってしまいたい
そんな衝動と常に隣り合わせの僕は
きっと不可思議に見えたことだろう
ある日・・・あなたがいなくなると聞いた
僕の前から消えてしまう・・・
そう思ったら
あなたの側まで身体が勝手に動いていた
『あなたに触れてもいいですか?』
気づけばそんなことを口走っていた
それが今の僕の本心なのだろう
あなたは僕を見て涙を流した
綺麗な大粒の涙を
止めどなく溢れる涙は光を取り込み
キラキラと輝きおちる
潤む瞳は僕の姿を映しだし
あぁ・・・やはり心は同じところに
あったのだと・・・確信した
溢れおちる涙を掬おうと手を伸ばしかけたとき
あなたはゆっくりと
首を横に振る
最後まで・・・
拒むのかあなたは・・・
行き場を失い戻す拳に力が入る
「笑って・・・翔くん」
あなたが泣きはらした顔のまま
満面の笑みで僕に声をかけた
自然に僕の目からも大粒の涙が溢れ
流れ落ちる
笑って・・・
あなたからの最後の言葉
最後?
僕は・・・願いを込めて
あなたに微笑み返す
あなたは僕が必ず幸せにする
あなたを今、無理矢理引き留めても
僕に心は開いてもらえないだろ
僕があなたにとってふさわしい人間になったら
あなたを迎えに行く
必ず迎えに行くから
そう願いを込めて
あなたの好きだった
笑顔を向けた
僕はあなたを・・・
連れ戻す僕のそばに
必ず・・・
2015-03-24-22:13:44
そう言えばよかったのか?
あの人は僕の前からいなくなってしまった
欲しくて欲しくて
ずっと欲しくて
やっとあなたに笑いかけてもらえるようにまで
なったのに
突然僕を拒絶した
僕は・・・・何をしたのだろう?
ずっとあなたに拒絶された理由を
探し続けていた
僕を見るあなたの視線に嘘はない
僕にはあなたが無理をしているように
映る・・・なぜ?
あなたを欲しいと思うことは道理に反する
同性だから?
でも、そんなことどうだってよかった
あなたが僕を選んでくれるのなら
二人でいられるのなら
何もいらない
そう思っていた
視線が合えば微笑みかけてくれた
あなたはいつの間にか別の人に
その微笑みを向けていた
僕の時とはまるで違う
作り笑いを
なぜそうまでして
僕を拒絶する必要があるのだろう
己惚れでもいい
あなたが僕に抱く感情は
僕のそれと同じだと
そう思いたい
あなたが別の誰かといても
幸せには見えない
あなたを笑顔にできるのは
きっと・・・僕だけなのだろう
僕を取り巻く環境は日増しに慌ただしくなり
あなたとも話せる時間が
減っていった
もどかしい時間ばかりが過ぎていく
あなたへの変わらぬ思いを抱いたまま
いつしかあなたの背を越えてしまった
時折遠くから僕を見つめる視線に振り向けば
懐かしげに僕を見つめる
あの時のあなたが見えた
すぐにその面影は消えて
険しい顔のあなたに戻っていく
無理やりにでも
奪ってしまいたい
あなたをその他大勢の人から
奪い去ってしまいたい
そんな衝動と常に隣り合わせの僕は
きっと不可思議に見えたことだろう
ある日・・・あなたがいなくなると聞いた
僕の前から消えてしまう・・・
そう思ったら
あなたの側まで身体が勝手に動いていた
『あなたに触れてもいいですか?』
気づけばそんなことを口走っていた
それが今の僕の本心なのだろう
あなたは僕を見て涙を流した
綺麗な大粒の涙を
止めどなく溢れる涙は光を取り込み
キラキラと輝きおちる
潤む瞳は僕の姿を映しだし
あぁ・・・やはり心は同じところに
あったのだと・・・確信した
溢れおちる涙を掬おうと手を伸ばしかけたとき
あなたはゆっくりと
首を横に振る
最後まで・・・
拒むのかあなたは・・・
行き場を失い戻す拳に力が入る
「笑って・・・翔くん」
あなたが泣きはらした顔のまま
満面の笑みで僕に声をかけた
自然に僕の目からも大粒の涙が溢れ
流れ落ちる
笑って・・・
あなたからの最後の言葉
最後?
僕は・・・願いを込めて
あなたに微笑み返す
あなたは僕が必ず幸せにする
あなたを今、無理矢理引き留めても
僕に心は開いてもらえないだろ
僕があなたにとってふさわしい人間になったら
あなたを迎えに行く
必ず迎えに行くから
そう願いを込めて
あなたの好きだった
笑顔を向けた
僕はあなたを・・・
連れ戻す僕のそばに
必ず・・・
2015-03-24-22:13:44


