松潤の腕にもたれかかってクタッとしている
智くんがいた・・・

幻じゃない・・・
帰ってきてくれたの?
「智くん・・・・」
「翔さん・・・大丈夫?リーダー置いていっても・・・」
「松潤・・・智くんは、思い出して・・・・」
「いや、酔ってる、かなり。
だからなのか無意識にここの場所
運転手に言ったんだ、
残念だけど思い出したわけじゃ無い
だけど、自分でここに来たことに変りはない
その理由をどう考えるのか
目覚めたら自分で来たって伝えてみるといい・・・・
きっかけは必要だよ」
フニャフニャしている智くんの寝顔・・・
久しぶりだ
このまま連れ帰ってしまってもいいのだろうか
じゃぁ、と言って帰る松潤の後姿を見送ると
俺の腕の中で微睡む智くんに視線を移す
あぁ・・・この感触
間違いない・・・智くん
おぼつかない足取りの智くんを何とか抱えて
家まで連れていく
もともと華奢な体ではあるが歩けない人間を運ぶのは
一苦労だ・・・抱きかかえれば早いのだが
こんな場所でそんな事をしたらそれこそ
・・・・背負うか?
「智くん、ゴメンちょっとの間だから、俺の背中にもたれて・・・」
「ん・・・・」
背を向ければ
言われるままに体重を預けてくる智くん・・・
しゃがみこみ立ち上がろうとした瞬間
きつく巻きつく腕にドキリとする
項にかかる熱い息
背中に伝わる体温
酒のにおいに混じるあなたの馨り・・・
眩暈がしそうだよ・・・智くん

俺の歩調に合わせて揺れる重みが心地いい
時折鼻を背中に擦り付け
クスクスと笑う・・・
泣けてくる・・・
熱い思いばかりが膨らんで・・・
どう接していいのか正直わからないんだ
目覚めたあなたは・・・
おれに何て言うのだろう
玄関であなたの靴を背負ったまま脱がし
そのまま寝室へ運ぶ
あなたが使っていた部屋に・・・
ソファーの方がいいのかな?
そうは思ってもそこに寝かすわけにもいかず
ベッドに横にする
すぐに枕を抱きかかえる・・・智くん
いつもと同じ仕草・・・
変わらないのに
変わっていないのに
なんで・・・そこだけ・・・無いんだ
智くんにとって俺との事は
やっぱり・・・忘れたいほど
消したいほど・・・負担だったの?
重荷だったの?
俺にはどれも大切な時間だったんだ
前にも・・・離れてしまったことがあったね
でもあの時はあなたを感じることができた
あなたの想いを感じることができたんだ
でも・・・今は
あなたは俺を通り越して
あなたの中にいる存在を探している
心が俺に向いていない
そう感じるんだ
その人は自分だ!と
告げてみたところで自覚のないあなたは
きっと・・・戸惑うだけ
もう一度・・・
向き合えるのだろうか
一から・・・初めから
やり直せるのだろうか
それに・・・俺は耐えられるのだろうか
分からない・・・
どうしたらいいのか
分からないよ・・・智くん

布団をそっと掛け
いつものように頭にkissをする
・・・・おやすみ 智くん
枕もとのライトを消し部屋を後にする
明日には元に戻ってしまっているのだろう
この部屋にいるあなたの姿を目に焼き付ける
ここへ来てくれた
それだけでいい
智くんがいた・・・

幻じゃない・・・
帰ってきてくれたの?
「智くん・・・・」
「翔さん・・・大丈夫?リーダー置いていっても・・・」
「松潤・・・智くんは、思い出して・・・・」
「いや、酔ってる、かなり。
だからなのか無意識にここの場所
運転手に言ったんだ、
残念だけど思い出したわけじゃ無い
だけど、自分でここに来たことに変りはない
その理由をどう考えるのか
目覚めたら自分で来たって伝えてみるといい・・・・
きっかけは必要だよ」
フニャフニャしている智くんの寝顔・・・
久しぶりだ
このまま連れ帰ってしまってもいいのだろうか
じゃぁ、と言って帰る松潤の後姿を見送ると
俺の腕の中で微睡む智くんに視線を移す
あぁ・・・この感触
間違いない・・・智くん
おぼつかない足取りの智くんを何とか抱えて
家まで連れていく
もともと華奢な体ではあるが歩けない人間を運ぶのは
一苦労だ・・・抱きかかえれば早いのだが
こんな場所でそんな事をしたらそれこそ
・・・・背負うか?
「智くん、ゴメンちょっとの間だから、俺の背中にもたれて・・・」
「ん・・・・」
背を向ければ
言われるままに体重を預けてくる智くん・・・
しゃがみこみ立ち上がろうとした瞬間
きつく巻きつく腕にドキリとする
項にかかる熱い息
背中に伝わる体温
酒のにおいに混じるあなたの馨り・・・
眩暈がしそうだよ・・・智くん

俺の歩調に合わせて揺れる重みが心地いい
時折鼻を背中に擦り付け
クスクスと笑う・・・
泣けてくる・・・
熱い思いばかりが膨らんで・・・
どう接していいのか正直わからないんだ
目覚めたあなたは・・・
おれに何て言うのだろう
玄関であなたの靴を背負ったまま脱がし
そのまま寝室へ運ぶ
あなたが使っていた部屋に・・・
ソファーの方がいいのかな?
そうは思ってもそこに寝かすわけにもいかず
ベッドに横にする
すぐに枕を抱きかかえる・・・智くん
いつもと同じ仕草・・・
変わらないのに
変わっていないのに
なんで・・・そこだけ・・・無いんだ
智くんにとって俺との事は
やっぱり・・・忘れたいほど
消したいほど・・・負担だったの?
重荷だったの?
俺にはどれも大切な時間だったんだ
前にも・・・離れてしまったことがあったね
でもあの時はあなたを感じることができた
あなたの想いを感じることができたんだ
でも・・・今は
あなたは俺を通り越して
あなたの中にいる存在を探している
心が俺に向いていない
そう感じるんだ
その人は自分だ!と
告げてみたところで自覚のないあなたは
きっと・・・戸惑うだけ
もう一度・・・
向き合えるのだろうか
一から・・・初めから
やり直せるのだろうか
それに・・・俺は耐えられるのだろうか
分からない・・・
どうしたらいいのか
分からないよ・・・智くん

布団をそっと掛け
いつものように頭にkissをする
・・・・おやすみ 智くん
枕もとのライトを消し部屋を後にする
明日には元に戻ってしまっているのだろう
この部屋にいるあなたの姿を目に焼き付ける
ここへ来てくれた
それだけでいい