気を使ってくれているのか・・・・(苦笑)

松潤から誘われるなんて珍しい


言われた場所に先に着いた俺はビールを頼み

一人で飲み始めていた


そして今日の事を想い返していた




智くん・・・元気そうでよかった

何度も目が合ったけれど・・・

そのたびあの天真爛漫な笑顔を向けられると

胸が痛い・・・何を思って俺を見ているのか

俺は・・・この先もずっとこんな気持ちのまま

過ごしていかないといけかないの?


そう考えれば考えるほど深みにはまる

答えの出ない想いを引きずる




智くんを見ても

うまく笑えない自分が嫌になっていく

あの笑顔を曇らせたのは・・・俺

自業自得とはいえさすがにつらい



智くん・・・

俺はもう隣に立つ資格すらないのかもしれないな

このまま・・・俺さえ我慢すればすべては

今まで通り何も変わらない



智くんの中で俺の存在自体が記憶を失くしてしまうほど

嫌なものでしかなかったのなら

思い出さないほうがいい・・・・





問題は・・・

俺がどこまでもつか・・・だな


いつだって抱きしめたい!

そう思っているんだ俺は・・・

いっそのこと無理やり連れ帰って

閉じ込めてしまいたい!



そこに心がなくてもいい・・・



そんな卑しさでいっぱいなんだ

こんなんじゃ嫌がられて当然か?(苦笑)



・・・・いつか

お帰りなさい智くんって

言える日が来るのかな・・・・





「お待たせ!」


「おう!先に飲んでる・・・ぞ・・・・・えっ?」


智くん?



松潤の後ろから俺を見て驚いている智くんが

目に飛び込んできた


ドキンッ


鼓動が大きく跳ねあがる