あわただしく時間だけが過ぎていく
事務所の対応は潤くんが引き受けてくれてる
内心気が気じゃないだろうに・・・
何があったかなんて今はどうでもいい
大野さんが心配なだけ・・・
翔さん早く来て
大野さんが待ってる
たぶん誰よりも・・・
「ニノ!!大野さんに付き添って!!」
潤くんが声を荒げる
処置室から運ばれる大野さんが目に入る
「大野さん・・・・」
ただ見守るだけ・・・それしかできない
俺には・・・
病室に移って少ししたころ
疲れた顔の潤くんが入ってきた
「大野さん・・・どう?」
「まだ、目が覚め無い」
フゥ~と深いため息を一つ着くと
そのまま大野さんに視線を落とす・・・
「ニノ・・・・大野さん大丈夫だから。
打僕と転倒した時にちょっと頭を打っただけだから・・・
反射的にうまくよけたみたいだね、さすがリーダー」
「・・・・そっか。・・・・ねぇ、何があったの?」
潤くんの顔が曇る・・・
「リーダー!!!!!」
仕事を終えた相葉さんが駆けつける
ベッドサイドでオイオイと泣きながら大野さんにすり寄って
騒がしい・・・
「相葉さん・・静かにして、リーダーは大丈夫だから」
それにしても・・・・遅すぎる
翔さんどうした!
「に・・・・・の?」
その声に
一斉に振り返る・・・
「大野さん・・・・」
「リーダー・・・!!!」
フワッとした微笑みで
俺らを見ている
その瞳はしかっりと俺等を見ている
泪が出る・・・・
よかった・・・・・
「潤・・・・?相葉ちゃん・・・・?みんなどうして泣いてるの?」
「大野さん・・・よかったよ」
潤くんが顔をくしゃくしゃにして泣いている
珍しい・・・こんなに感情的になるなんて
結局・・・翔さんは来なかった
午後から仕事の相葉さんを残して
いったん引き揚げる
帰りの車の中終始無言だった
潤くんはいったい何を思っていたのだろう
そしてこなかった・・・翔さん
何が起こっているんだ
大野さん・・・・?絡み


