駅を降りると真っ白な銀世界

 


一面白く染まっている 

街ごと白くなっている風景なんて
久々だ・・・なんだかワクワクする

五年前に「ニッポン嵐」の本の取材で

青森行って以来かな?

あっちの方が本場っぽかったけど

雪ありすぎてわけわかんなかったから(笑)

 

昨年は東京でも雪がたくさん降ったっけ

積もるまではいかなかったから

ここまでテンションあがらなかったけど

 

丁度、Mステの日だったんだよな

Valentineの日で・・・・

 

 
 
Bitter sweetをフルで披露した日

リハの休憩の時に雪が降ってくるのみんなで見てたな・・・

松潤の作ったチョコレート食べながら

ちょっと苦くて、でも美味しかった

 

もう一年たったんだ・・・・

早いな一年て・・・あっという間だ

 


寒いの苦手な俺だけど・・・

好きなことするときには不思議と

感じない・・・寒さ

 

素手で雪を掬ってみる

ははっ、やっぱり冷たい


両手に息をかけ暖をとる

寒さで白く色づく息

 

キンと張り詰めた空気が気持ちいい


ずっとは、いられないけれど

すこしの間なら雪も寒さも気持ちいいかも

二人で来てみたいな今度は・・・

 

翔くんのことだからきっと本気で雪だるま

作ったりするんだろうな

大汗かいてにこにこ笑って


ふふっ・・・

 

愉しい、翔くんいないのに想像するだけで

たのしい・・・・・

二人ならもっと楽しいんだろうな・・・

 

 

タクシーに乗り込み目的地まで

後少しのところで

メールが届いた


ニノからだった

 

画像付の短い文章だったけれど

十分伝わる(苦笑)


それに映しだされていたのは

お世辞にもイケメンとは言えない

ぶさいくな顔をした翔くんだった

 

あいつらに良いように

おもちゃにされている翔くんを想像しては

可哀想と思う反面

その顔の可笑しさで笑いがこみあげてくる

 

「ふふっ・・・」


運転手に奇妙に思われながらも

しばらく思い出しては笑いをこらえていた

 


俺がいなくなるとすぐこれだもの

困ったね・・・翔くん

 


窯元に着くと、お弟子さんが出迎えてくれて

師匠に挨拶をするために

作業所まで案内してくれた


挨拶が済むと

でき上がりの器を確認しに陳列棚まで

思いっきり走った!とにかく早く見たい一心で


入り口を抜けると目の前に飛び込んできた

赤と青の器・・・

 

 

二つの色が同じ棚に並んで置いてあり

それが思っていた以上に良い色合いになっていた

さすがに、一人で作ったとは言い難いくらいに

多少は手伝って貰っての作品ではあるが

初めてにしては・・・・上出来!

そう感じた。

 

嬉しいことに師匠からもお褒めの言葉を

いただき持ち帰るための梱包も一緒に手伝って

いただいた


これなら商品として出しても大丈夫

と言われたことが何よりもうれしくて


俺にも自分なりに生計を立てることが出来るんだと

思えた瞬間・・・・

ただ漠然としていた未来が少しだけ開けてきた気がした


もう少しで・・・翔くんに追いつけるかな?

なんて、考えながら心踊る思いで

その場を後にした


宿泊する予定の宿までは

時間にして30分ほどのところだったから

ゆっくり歩いていくことにした

 


周りの風景を楽しみながら


久しぶりの一人時間を満喫する


少し重い手荷物が

二人の未来の重さに思えて

なんだか愛しさまで感じていた

 

・・・・・翔くんに会いたいな

 


急に心寂しくなってきた