・・・ん?

J・・・どうかした?
(そんな顔して・・・なにをみてる?)





・・・・・ふ~ン


あなたもですか






気が付かなければなんてことないんですよ

だけども、一度火がつくと

もうね、自分だけではどうにもならないほど

心乱れるんです

あなたは私ほどへりくだれないから

一番厄介かもしれませんね



自分に正直すぎて

もともとストイックな上に

変に譲らない処があって

それが、少しでもあの人を傷つけることになるのなら

私は全力でそれを阻止しますけどね





「なに?なんか言いたげだけど」


「別に、なにも。」

と、言いつつ

視線の先の、あの人を再度確認してみる



ふっ、相変わらず

甘ったるい顔で見つめていること

それを自然に受け止められる翔さんって・・・

何気にすごい


きっと翔さんも

何も感じていないわけでは無い

ただ、常識人が災いして認められないでいる

自分の感情に戸惑っている

必死でそれを打ち消したいのに

大野さんの無意識にあふれでる想いに

翻弄されてる(苦笑)




・・・そして、とうとうJも

気づいてしまいましたよ

ホント、罪な人だ・・・大野さん

当の本人は全く我関せず

まっ、多少の違和感ぐらいは

感じてそうですけどね。



さて・・・どうしたものか





ゲームは必須アイテム!

これを手にしているときは

大抵、話しかけてこないから

ゆっくり考え事ができる。

一人を除いては・・・




「ニノ!ニノ!ねぇニノってば」

ほら来た・・・


「なんです?騒々しい」

「この前さ、リーダーと飲みにいた話したでしょう?」

「あぁ、してましたね。」

「あのときね、リーダー飲みすぎちゃって、うちに泊まったの」

「!!!!。」

「クテクテのフニャフニャだったんだよ!子供みたいで可愛いのなんの!」

「殺す!」

「へ?」

「いえ別に、それで、?」

「あ、あぁその時ね、寝言で誰かの事好きって言ってたんだよ!

誰だと思う?残念ながら、俺聞こえなったんだよね!ニノなら

心当たりあるかな?って思ってさ!」


「あるわけないでしょ!」


「だよね・・・あっ、

これ二人だけの秘密ね!」




と、できもしないウインクをして

風のように行ってしまった。



頭の中でパズルが動き出す

あの人の好きな人・・・・




見ていればわかりますよ

ずっと私が側で見てきましたから

ただ、このところ微妙な兆しがね

気にはなってるんですよ








翔さん・・・あなた次第かな?