「智くん?なにみてるの?寒いからこっち来たら?」
「翔くん、翔くん!!見てみて!」
・・・・・・やけにはしゃぐあなた
何か面白いものみつけたの?
さっきからずっと窓の外を見てるから
ん?あぁ・・・(笑)
「智くん、雪だね」
「ねっ、雪だよ!つもるかなぁ~??」
目をまん丸にして話をするから
幼さ100倍UPしてるよ!
一緒に窓の外を見る
珍しく粉雪だ・・・
サラサラ窓に当たってはゆっくり落ちていく
街もいつしか静寂に包まれる
いつまでも夢中になっている
あなたの肩をそっと抱き寄せると
一瞬ピクリと震わす背中
頬を寄せ合い落ちる雪に魅入る
「・・・・・静かだね」
「うん。静かだ・・・」
頬を伝わるあなたの体温
一人じゃないことを実感させる
何度こうして同じ景色を見ていけるのだろう
不安と期待の入り混じるいつもの問に
あなたはまるでわかっているかのように
答えをくれる・・・・
あなたからの甘い口づけを交わすたびに
落ち着いていく・・・・
不安が去り期待だけが残っていく
冷たかった指先が熱を持ち
顎にそっと触れると
静かに瞳を閉じるあなた
静寂の中に広がって行く
熱い吐息・・・ゆっくり吐き出され
俺の頭の奥を刺激していく
あなたごと毛布にくるみ

惜しげもなく開かれた滑らかな肌に
唇を這わす
煽るように見つめる瞳の奥には
俺の蒸気した顔だけが映しだされる
澄んだ瞳が揺らめくたびに
昂ぶる感情を抑えきれず
あなたの中に思いの丈を注ぐ
サラサラと音を立てながら降り続く雪の調べに
甘い旋律を重ね幾度となく溶けていくふたり

白い世界に
思いを馳せ微睡む・・・・・
明日は・・雪かき・・・かな?
おやすみ・・・愛しい人

