
駐車場に着くと智くんが先に降りて
エントランスまでのkeyを入力する
0125・・・・1126・・・1001
俺に見せてるのかよくわかる番号・・・
顔がほころぶ・・・・
智くんって・・・やっぱ可愛い!
後ろを振り返り、
見た?と言わんばかりのきめ顔

ぷっと、思わず吹き出してしまった
先に歩く智くんの後姿を見ながら
間に合ってよかった・・・
智くんを見つけられて心底安心した
今日じゃなきゃ、どれだけ我慢してきたか
その努力も水の泡となってしまうから・・・
記念日好きでよく知られている俺・・・
その情報は間違ってない
って言うか単純に覚えがいいだけで
それがそう伝わってるのかな?
名前は覚えて無いことがあるけど
顔は見たら結構忘れない方だから・・・
よく無視されてる?って悩んだりしたことがあったなぁ~
それも、雑誌の記事に智くんが書いてくれたっけ・・・
:::翔くんは名前は覚えてませんが顔はよく覚えてます
なので会った時は挨拶してあげてください・・・:::
だったかな(笑)
ずっと温めてきた思い・・・伝えたい!
いま一度、智くんに
エレベーターを待つ間
智くんの持つ荷物に目がいった
よく見るお店のロゴ・・・画材道具かな?
後は、可愛らしい小さな箱・・・なんだろ?
エレベーターに乗ると鼻歌を歌いだす
機嫌は悪くないらしい・・・
ホッとしてる

智くんの一挙手一投足に反応しまくってる俺って
どうなの?自分で自分が可笑しくなった
「ふっ、」
歌が止み俺を見上げる智くん
キラキラした目で微笑む
「やっと俺んち来てくれた・・・」

エレベーターのドアが開く
あなたまであとわずか・・・・