
朝から落ち着かない俺・・・
ソワソワしっぱなしで意味もなく
楽屋をウロウロとうろつく
あいつらと交わす視線は
どこか意味ありげで
終いにはニヤッと笑いやがる

はいはい、今日が勝負の日なのはわかってますって
残念なことに俺には勝負パンツはない!
なんせ同じカラーしかないもんで・・・・
そんな事どうでもいい!!
朝から始まった収録は電光石火のごとく巻に巻いて
あっとい間に終わってしまった・・・
というか、終わらせた感満載・・・
そこまでしてくれなくてもいいんだよ?
君たち・・・
翔くんとは別々の場所だから
あちらの進み具合はわからないけど・・・
迎えに来てくれるのを待つのもいい
最初で最後かもしれないんだ
せいぜい楽しもう
なんか、デートの前みたいだな
ははっ、久しぶりの感覚
俺の伝えることは決まってる
後は翔くんが好きにとってもらえればいい
これまで通りと言われれば残念だが
そうするよ。
この場所さえあればずっと一緒にいられる
それだけでもいいさ・・・
いつからこんなに前向きになったんだろうな?
俺・・・ふふっ
ブ==ブ==ブ==
ん?メール
相葉ちゃんからだった
・・・・こっちは収録マキマキで終わったよ!これから翔ちゃん
お迎いにあがるって!!頑張ってよね!リーダー!(力こぶ)・・・
へっ?相葉ちゃんもなの?
みなしてどうしたんだいったい?
まさかの・・・誕生日ドッキリなんてことはないよね?
いや・・・あり得るかも。
翔くんも一枚かんでる?
もしも、そうだったら・・・・俺はとんだピエロだな
なんだか・・・気分が乗らない
このまま帰ろうかなぁ・・・
・・・・・・・・・。
そうだよ、きっとドッキリなんだ
どうりで話が旨すぎると思ったんだよ
みんなして俺を騙そうったって
そううまく乗ってやるもんかってんだ!!!

そそくさと帰り支度を始める俺に
頑張れよって声をかけるニノと松潤
俺は二人を睨みつけフンッと鼻を鳴らして
楽屋を足早に後にした
迎えに来るはずのない翔くんを待ったところで
笑われるのが落ちだ・・・
マネージャーには迎えを断っていたから
久々に電車の乗って帰ることにした
新宿まで出たらついでに東急ハンズにでも寄ろう
きらしていた絵の具を買って、小さなケーキでも買って帰ろう
一人でやけ食いする!
とぼとぼ駅までの道を歩いていく

外は秋が終わってもうすぐ冬の季節だ
早いところはもう、ツリーが飾ってある
季節感がまるきり抜け落ちてるんだな
俺等って・・・・
そう言えばうちにもあったな小さなツリー

帰ったら出してみよう
落ち込んだ気持ちが少しづつ浮き上がって行く気がした
今の俺には邪魔な携帯
迷わず電源を切った・・・・