sho with satoshi Ⅲ




「本当にこの人との関わりを終わりにしてもいいの?」


グラスを持つ手がぴたりと止まる



「智くん、それ、どういう意味?」


「・・・・・。大野さん?」







二人が戸惑っている



俺も自分で言って驚いてる・・・

こんな気持ちになるなんて思いもしなかったから



栄養管理って言ってたよな・・・

なら、それで俺等の栄養管理をしてもらえないか?

と、提案してみた。


一週間分の献立と摂取カロリーを、二人のいない日に

来て立ててもらい、作り置きが可能なものは用意していってもらう


もちろん、契約をしてもらって。


問題は翔ちゃんの気持ち・・・


まだ、未練でもあるなら話はなし

これは、相手にも言えること。

確認をしてみる・・・か。



「二人の間にまだ恋愛感情があるのなら、この話はなしで

それ以上のものがないなら、俺はこの話を進めたいと

思っっている。どう?」





「智くん・・・本気で言ってるの?」


「うん、本気だけど?」



「俺は、ただ、この人に謝ろうと思ってこの場にいるんだけど・・・」


「うん、そうだよね・・・」


「なぜに?そうなるの?」




「・・・・・・・。わかんない。」



「あのねぇ~、智くん?」




まったくもって困った人だとつくづく思うわ・・・


たぶん、普通ならありえないシチュエーションだろうから


智くんは・・・どこかで気になってるんだろうか?


もと彼女を・・・


俺は、正直まったくと言っていいほど気にならない


罪悪感だけが残ってる感じ?



だけど・・・この人に智くんが興味を持ってしまったら


そっちを気にしてしまう



そしてその逆も・・・



できれば・・・遠ざけたいのが正直な気持ちなんだけど


ここで否定しても、未練あるって思われるかな?


ってか、俺よりも、彼女がウンと言うハスがないか?


好き好んで、別れた男のそばになんて来ないだろうから


俺が断るよりその方が自然だろうし、智くんも納得するかも




「正直・・・気乗りはしないけど、智くんがそこまで言うなら


俺はこの人次第でいいよ。」



そう、彼女に振ってしまった。絶対に断わるはずと踏んで


そう仕向けたつもりだったから、彼女もきっと空気読むだろう


智くんが、彼女からの返事を静かに待ってるいると


ゆっくりとその口を開いた・・・