sho to satoshi vol.9



「おはよ~」


「おはよ~っす」


今日の撮影は俺と松潤・・・

午後から、智くんと、相葉君とニノ。



午後はフリーで、夕方から彼女と会う


何を用意すればいいか?


今まで悩んだことなんかなかったのに・・・


何にも浮かんでこない。





「なぁ、松潤、女性にあげて喜ぶものってなんだ?」









「・・・・翔さん熱でもあんの?それ俺に聞く?」


「えっ?なんでよ、」


「だって、俺等がいつも翔さんに聞いてることだよ?」



「はっ?」



「いや、だから、俺等が翔さんのチョイスで買ってるパタ~ンだから」



・・・・どうやら、俺は考えるのさえ面倒になってるらしい


こんなんで会っても楽しくないだろうな



気が付けば俺は断る理由をずっと探していた



なんだか、この頃の俺は今までの俺じゃないみたいで


思わず松潤に聞いてみた


「俺ってなんか変?」



「・・・・・んん(咳払)、翔さん、今日どうかした?」


「どうもしない・・はず」



「・・・心ここにあらずって感じ?」



「心ここに…あらず? 確かにそうかも・・・


  じゃあどこにあるんだ?俺の心は?」



「・・・・・・・。」




「松潤、教えてくれよ」



「知らねぇ~し、勘弁してよ(苦笑)」

















午後・・・・・・・



「おっはよ~!!」


「おはようございます」


「おはよ」




午後撮りは、この三人か・・・


やりやすくてよかった



「・・・・どうかしました?」



「ん?どうもしないよ」




ニノは感がいいからな・・・

隠してもすぐわかっちゃうかな?



「浮かない顔してる・・・」


やっぱり・・・(苦笑)



「ははっ、ニノは何でもお見通しだな」



先に撮影の相葉ちゃんをみながらしばし沈黙する



「どうせまた、翔さんがらみでしょうけど・・・」



「・・・・・・。」




「あれ?否定しないんですね今回は?」



「フフッ 、たまにはな、おっ次俺だ!お先」







撮影終了時間・・・AM0:45



随分押したな。さて、どうしたものか・・・・


スマホを確認する、着信とメールが何件か入っていた



「ん?翔・・・」



『もう家に帰ってる 。智くんも終わったら帰ってきて』



帰ってるならいいや、




「相葉ちゃん、飯いく?」



「おっ、いいね!リーダー、なに食べる?」



「ラーメン!」


「また?(笑)」



すぐに帰るのはやめた・・・



彼女と会ったばかりの翔ちゃんには


会いたくないって思ったから・・・・