sho to satoshi vol.3


ふあぁ~よくねた・・・


「ん?あれ・・・」


リビングにでると、見慣れたそいつが

気持ちよさそうに、眠ってる。


俺のお気に入りに揺られながら。


いつ来たんだ?気が付かなかった(笑)



首がもげそうなくらい傾いていて、


これでよくねむれるなぁ、と、感心する


時折寝言が聞こえるが・・・


「・・・くえ・・ない。」


ってオイ!



・・・・・夢の中でも食ってるのか!



出されたものは残さず全部食べるから、すぐ太るし・・・


俺と同じで顔に出やすいんだから少しセーブすりゃいいのに



本気で食うんだよな・・・


汗ふったらして・・・ふふっ



翔ちゃんらしけど





「・・・・・・・・。」



なんだか寝顔見てたら昔を思い出した



いつだったかなぁ~あれって・・・


まだ、嵐になる前の遠征の時か、大阪城?

名古屋?どっちだったか忘れたけど


リハのレッスンで居残りしてうたた寝してたら


いきなり翔ちゃんに鼻舐められたんだよな・・・・


くすぐったいのなんの・・・・ずっと舐めてるから。


寝たふりしてたから、諦めてどっかいっちゃったけど


あれって何だったのか未だに謎!!



「!!お返し・・・してもいいよね?フフッ」



見事に、大口開けて寝こけてる翔ちゃんの


鼻の頭を舐めまわしてみる・・・・


しょっぱっ・・・


ドンだけ汗っかきなんだか・・・・・



さすがに気づいたのか半目を開けて


寝ぼけてる翔ちゃんに、おまけのひとなめ!


「おわぁ!!!!ちょっと、なに?」



ひきつる顔がまた面白い(笑)



「あなた今何やったの?・・・クっくさっ!!」



「くさいって、ひどくない?昔のお返ししただけだよ(笑)」



そう言ってけらけら笑う智くん・・・・



ん?ってかいつ帰ってきたの?


「智くん、今日来るの知ってていないってどういうことよ?」


「え?俺ずっといたよ、寝てたけど」


そう言って舐めた後を拭けといわんばかりに


濡らしたタオルを差し出す


「ずっといたって、えっ、いるなら鍵持たせなくたって・・・」



「入れなっかっただろう?鍵ないと、今みたいなとき」



「ん?まぁ・・・寝たらなかなか起きないからね・・・って


人が来るのしってて寝るコタぁ~ないでしょ?」




「ふはははっ、まぁな、だからかってに入って待っててって言ったじゃん、


翔ちゃんなら気にしないよ。突然家の中にいたって(笑)」



「・・(ドキッ)あっそ、」




家に帰ってきて誰かがいるって考えたことなかったな


・・・・・そんなもんかな?


彼女にそれやられたらソッコーパスだな。



智くんは・・・智くんは?・・・・・なんだろ?


嫌じゃ無い・・・かなぁ?むしろ・・・(ドキッドキ)


、、?なんだこの動悸・・・




「翔ちゃん、ほれ!」



「うわぁ~(喜)!!!」



出てきたのは、焼きたてのホットケーキ・・・いつの間に作ったの?



「ふふふふっ、夢の中でも食ってただろ?腹減ってるかと思って」




「夢?俺が?」



「うん、そう寝言で・・くえ・・・ない。・・・って(笑)」



急に恥ずかしくなる・・・・なんだって人んち来て寝て、それすら

あり得ないのに、寝言まで・・・・

こんなの初めてだ。どんだけ気が緩んでんだ俺・・・・



腹ぺこの誘惑に負けて、目の前のホットケーキにかぶりつく



「うンまい!智くんこれメチャクチャ旨いよ!」



そんな俺をいつもの笑顔で見ている智くんに


またまた安心している自分がいた・・・・・