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俺は、あの時

今のこの幸せを、みすみす逃してしまうところだったんだ


智くんを待ている間、今、会ってはいけない気がしていて

智くん家から逃げ出そうとしていたんだ

いや、智くんから・・・・か。


ふと、握りしめていた鍵の事を思い出した


痕が付くほどきつく握りしめていた鍵の事を


智くんが何を考えていたのかわかろうとしないで


逃げたことを


だから、もう逃げないですべてを受け入れる


そう決心した。



何度も、不安で不安で押しつぶされそうになった


あの時間、長かった・・・・




思えば

俺の自己中心的な思いだけで縛り付けいていた


智くんがずっと隣にいるものと錯覚していた


依存ほど怖いものはないと今ならそう思えるが


あの時は、そんな智くんの気持ちすら思いやる


余裕もなかったから



いい気になっていたんだな


俺の稼ぎで食わせてもらったって、喜ぶはずなどないことに


気が付かなかった。


智くんには、好きなことをさせてあげたかったから、なんて、


あの人の・・・・智くんの、プライド思いっきり傷つけてた



俺のために・・・


流さなくてもいい涙を流し


俺のせいで・・・


痛めなくてもい心を痛めた



それを考えるたび胸の奥が熱くなる


そんな俺をあなたは、変わらない想いで


包んでくれる



それがどれだけ凄いことなのか


わかっていない。



そこが、あなたらしくでもあるのだが・・・・


もう俺は、迷わない。


あなたが、俺を見失わないように


俺もあなたを決して見失わない



誓うよ、智くん。



俺は、あなたを幸せにしてみせる


先の事は正直俺にもわからない。


でも、いまこの時を大切にしていきたい


そして、ずっと傍にいられるのなら



俺の居場所は常にあなたの隣がいい



そこは、誰にも譲れない!




智くん・・・・



おかえり・・・・



もう、二度と離しはしない





愛してるよ・・・・・



















おしまい