ここか。

きみのばしょ。


最初で最後のそこ。


初めてのばしょなのに

不思議だね。

いっぱいだった。

ほんとうはね、



意地がある。



『もういいよ』


といくら伝えたって


信じてはくれないでしょ?


強がりだって思うでしょ?


本当に大丈夫だって思わせて、


…そしたら


また戻ってくれるような気がして。


一緒に笑って話せる気がして。




ほんとうはね、



さみしくてどうにかなっちゃいそう。



『ごめんね』


をいくら伝えたって


信じてはくれないでしょ?


いないとだめだと思うでしょ?


私だってまた揺らぐかもしれない。


本当に大丈夫だって思わせて、


…そしたら


また戻れるような気がして。


相談なんてしながらバカだねって笑ってくれる気がして。



一人じゃないって思えるような気がして。

大丈夫だ。


大丈夫、何とも思ってない。


ずっとそう言い聞かせてやり過ごしてきた。



もう、


全部持っていく。



全部持っていかれた気になる。



特別じゃないから


余計に痛い。



普通以下だと言われてるような


そんな被害妄想。



だから、だから、


痛くて痛くて


その場にいることもできない。

もしも あの時

は 得意分野

あの日 あの時

こうする以外に
答えは見つからなかった
けれど

あの時は

あの時で

幸せだって一緒だった。


辛さから解放された分

幸せもいなくなった。



自信がないだけ

本当は

一緒がよかった。
うまくいかないのは
何のせいでもない。


あと1週間の

無理矢理な口実だけで

もう手一杯


それが終わったら

本当に終わってしまう。


そんな気すらする。


いらない。

もういらない。