7月19日(火)台風接近による豪雨



朝から轟音を立て降り続く雨・・・。

街は白いベールに覆い尽くされたかのように視界が悪い。

窓を叩く雨に何度と無く外を見てしまう。

空からこんなにたくさんの水が落ちてくるって不思議だ。




7月17日(日)はここ13年間で雨が降った記憶が無い。

快晴かつ灼熱の暑さなのだ。


父の13回忌法要が済んだ。


13年前の17日もとてつもなく暑い日だったのを思い出した。

当時は東京で父の仕事を手伝いながら新宿のマンションで一人暮らしだった。

その日の記憶はほとんど残っていないが・・・朝、母の電話で目が覚めた。

父の事故を告げる、力の無い、慌てふためいた母の声が未だに忘れられない。

正直、どうしていいのか分からなかった。

リュックを背負い、空港に向かった。

家に着いた時、リュックの中身は空っぽだった。

ウォークマンを聞いていたはずが、イヤホンだけになっていた。

冷静に、冷静にと、言い聞かせていたはずが、無理だった。


飛行機で事情を伝えたら、出口に一番近い座席に座らせてくれた。

何度も言葉を掛けてくれた客室乗務員さん。

何を言ってたか記憶にはない。


空港に到着した時には父はこの世を去っていた。


弟と呆然と家の中で待った。

何もかも呆然だった。







あの日から13年が経過した。


1週間前に、父が無くなった和歌山県に母を連れて訪れた。

醤油発祥の地で、今はしらすが美味しい港町だ。


毎年、恒例の和歌山行脚だ。

この13年間で欠かしたことがない。

毎年毎年必ず参っている。

13回忌ということで、今年を最後の和歌山にしようと言い向かった。



この日も雨が降ったことが無い。

青い海と、青い空、せみが鳴く声。

自然と深呼吸してしまう。

なぜか懐かしい。



水平線を見つめながら・・・いつも思うことがある。

「今頃、父が居たらどんな自分が居るんだろう」




線香をあげる母の後ろ姿はまだまだ元気だ。

それがまだなによりも救いだ。

ああだ、こうだうるさい母だがそれが元気の源だろう。



こうやって父の墓前に線香をあげるために遠出するのではなく、こんどどっかへ連れて行ってやろう。

それも和歌山の空を見上げた時に思うことの一つだ。




13回忌法要は一つの区切りだ。

なぜか、やりきった気持ちに包まれた。




今日の雨は・・・台風の影響。

四国に接近して、今夜にも上陸する可能性があるらしい。

僕らは17日。

誰かは今日なのかもしれない。

明日を心待ちにしている人もいるかもしれない。



毎日・・・どこかの空の下で、誰かの想いが重なっているんだろうな。

この雨もまた・・・思い出となる。




また来年も和歌山に行ってしまうんだろうな・・・。