ライティングについて本格的に勉強をしたいと思う気持ちから、現在小説・脚本の学校に通っていますニコちゃん


1から勉強し直すので、しばらく小説はお休みします。


・・・いつかその成果を見ていただけたら良いな音符




学校では、先生がヒット作や名作を挙げて喩えにすることが多いのですが、ワタクシは映画を多く観ているわりにマニアックなものばかりなので、いきなり話についていけず・・・昔見逃した名作なんかを毎週見まくってます。




そんなワタクシが今年観た映画の中で、かなりお気に入り上位に入ったのがこちらキイロキラキイロキラ



「モンスター上司」


この作品を先生が喩えにすることは決してないだろうな~

モンスター上司 [DVD]/ジェイソン・ベイトマン,チャーリー・デイ,ジェイソン・サダイキス
¥1,500
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会社で、ろくでもない上司達に翻弄される親友同士の男3人。やがて彼らは上司暗殺・交換殺人を目論む・・・



邦題のサブ・タイトルは「立ち上がれビックリマーク世界中の部下よビックリマーク





主役はこの前の3人だけど、圧倒的に後ろの3人がメインだよねっていう、キャスト構成がなかなか面白かったです。




ジェニファー・アニストンって、ブラピの元奥さんとか、「フレンズ」とか、そのくらいの認知度でした、わての中では。

最近結婚しましたけど、それまでは「可哀想」イメージつけられちゃってましたよね・・・

でもこれを観て、見直したわ~って感じです。

特に裸に白衣姿で部下にセクハラする姿が最高ですはぁと劇中の彼女の言動と台詞は、ここでは書けません・・・アメブロでは削除されちゃう内容ばっかりです(笑)こんなエロ上司居たら、男性は天国でしょう(笑)




ケビン・スペイシーは「ユージュアル・サスペクツ」以来のファンハート



ハゲで毛深くって・・・きっと絶倫ですよ、あいつはガッツこの映画の中でもどSの最低な上司を好演しています。





この写真の右のハゲ、誰?!って思われた方も多いかと思いますが、なんとコリン・ファレルです!!


「SWAT」なんかでイイ男を演じている彼が、ハゲヅラつけてシャブ中のど変態役やってます~




とにかく後ろのモンスター上司役のお三方の存在感が凄過ぎる~(笑)

あと、ジェイミー・フォックスも詐欺師役でいい味出してます。



なんつーか、ジェニファー・ケビン・コリンが中トロのお刺身で、主人公の3人はツマ、ジェイミーがワサビって感じでしょうか?!

気分がスカッとする映画です~目


1994年10月 渋谷



悲しんでいても、毎日はやってくる。


残酷だけれども生きているものには生活があり、やがて忘れていく・・・しかしそれは救いでもある。



奈保子と久実ちんは相変わらず休みの日には会い、ショッピングやランチすることで人生を楽しんでいた。


今日は二人お揃いのトニーラマのウェスタンブーツを履いて、ミージェーンのワンピースと着ていた。まるで双子のような出で立ちだ。



その日も、二人は渋谷で買い物をして、さてこれからどうしようかとファイアー通りのガードレールに腰を下ろしてお喋りをしていた。





「潤のこと、まるで夢みたいだった。

あたしは潤の最期の姿を見ていないし、ちゃんとさよならも出来てない。


だから、もう居ないと言われても納得いかないんだー。どこか旅行に行っただけで、いつかひょっこり帰ってくるんじゃないかって思う。


ポンちゃんから聞いたんだけど、アクセルにも理解が出来ないみたいで、いっつも玄関で潤のこと、じっと待ってるんだって」




「そっか・・・」




二人の話題は、やはり潤のことばかりになる、語るうちに寂しく、会いたい気持ちでいっぱいになってしまう。




「でもさ、また夢で会えるんじゃない??」




久実ちんが明るく奈保子に言う。久実ちんは本当に優しいコなのだ。




「潤はきっとまた、奈保子の前に現れると思うよ!!」




そんな話をしながらだらだらとしていたその時、電力館のほうから男が歩いて来た。




「・・・あー!!」




久実ちんが突然、大声を上げて叫ぶ。



「どしたん??」




そう言ってから、奈保子も小さな悲鳴を上げる。




潤だったのだ。・・・いや、よく見ると潤ではなかった。というか、むしろ潤にはあまり似ていない。


何故、潤に見えたのだろうか。



とにかく奈保子と久実ちんは、その男をじっと観察した。


すると、男が二人の視線に気づいた。奈保子を見ると、にっこり微笑んだ。

奈保子も久実ちんも石のように固まる。


男がこっちに歩いてきたのだ!


ガードレールに自分も腰掛け、奈保子に話しかけてきた。



「ここで何してるの?俺は、友達との待ち合わせ場所に向かってるところなんだ」



人懐っこい顔だ。やっぱりよくよく顔を眺めてみると、潤には似ていない。




「良かったら、俺の友達もあわせて4人で飯でも行かない?」



男が奈保子に問う。


何故、一瞬潤に見えたのだろう・・・もしかして・・・


奈保子は答える、



「うん。いいよ」



                                ~THE END~




つたない物語を、最後までお読みいただき誠に有り難う御座いました!!


心から感謝致します。  GOD BLESS YOU!!


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「貰ってもいい?これ」



「うん。潤のかーちゃんが、欲しいものがあれば好きなの持ってっていいって言ってたから。

写真以外はいいと思う。服もいいよ」




そう言いながら、ポンちゃんがクローゼットを開け、適当にポロシャツを引っ張り出してきて、それを奈保子に放り投げた。


・・・よく潤とペアルックして着たラルフローレンのポロシャツだった。



潤の匂いがする。




「忘れるなよ、潤のこと」




そんな風に言うものだから、涙が溢れて奈保子は何も答えられなかった。ただ頷く。

いたたまれないのか、ポンちゃんが奈保子の眼も見ずに部屋を出ていく。



黙ってアルバムを眺めていた久実ちんが、ごくりと喉を鳴らした。



「・・・ねぇ昔さ、海に行った帰りに、潤が奈保子のことをどう思ってるか、あたし聞いたことあったでしょ」




「覚えてない。そんなことあったっけ」




「うん。あの時あたしは奈保子に、’’潤ははぐらかした’’って答えたよね」




「そうだっけー?」




「・・・でもね、ホントは、潤・・・」



その時、1階から潤の母親が二人を呼ぶ声がした。



「はーい」



奈保子は大きな声で答え、久実ちんの声は遮られた。


二人は急いで1階に降りた。




★★★   ★★★   ★★★   ★★★   ★★★   ★★★


大雨の中、久実ちんに傘を差してもらいながら、お花を潤のお墓に供えた。



大きくて立派なお墓だった。雨で真っ黒に濡れている姿が、一層重厚さを見せている。


潤の一族代々が入るお墓だと、一緒についてきてくれた潤の祖父が話してくれた。




さよなら、潤


夢で呼んでくれてありがとう・・・




奈保子は手を合わせて、潤に呼びかけた。

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潤の部屋は畳の上にカーペットが敷かれ、その上にセミダブルのベッドが置かれていた。

障子はところどころアクセルが破いたらしい跡が見えた。


ひんやりと冷たい空気を吸いながら、奈保子はベッドにしゃがむ。


ポンちゃんが後からやってきてアルバムを渡してくれた。



「良かったら、見る?」



アルバムの潤は、やっぱりどれも半笑いで、どこか寂しそうな顔をしている。


高校時代のものは、奈保子と遊びに行ったときに撮ったものが多くあった。


大学生になってからは、見知らぬ女性と肩を並べて映っているものが多くあり、これが潤の今の彼女だったと想像がつく。




「潤君の趣味、一貫してるね」



久実ちんが思わず、といった感じで呟く。それを聞いてポンちゃんが薄く笑う。




いつの間にか、アクセルが窓の前に座って、こっちを見ていた。

逆光のせいで猫の輪郭しか見えない。


「アクセル、おいで」



手を伸ばすとするりと逃げていく。その瞬間、アクセルの足元から何かが落ちた。



「これ・・・ミサンガ」



拾い上げると、それは奈保子が昔、潤に作ってあげたミサンガだった。


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目の前の障子が開いて、潤の母親が顔を出した。


「奈保子さん・・・来てくださったのね」



久し振りに会う潤の母親は、昔に比べて2回りも小さくなったようだ。眼の下のくまが痛々しい。



茶色い猫がどこからか現れて、潤の母親の足元に座った。



「アクセル、おいで」




手を広げて見るが、アクセルはとっとっとっ・・・小さな肉球を見せ、奈保子を無視して2階に上がっていく。




「お焼香、こっちで」



ポンちゃんが、奥の座敷に連れて行ってくれる。




座敷に入ると、潤が使っていた服が置かれ、位牌と写真が立ててあった。久実ちんに手を引いてもらい、奈保子も位牌の前に座る。半笑いの潤の写真と向き合う。





カセットデッキを入れ、ポンちゃんが音楽をかけた。

テープが回る音がする。


HEARTの「These Dreams」が流れてきた。





涙が、あとから後から溢れてくる。


あんなさよならなんて・・・ごめん、潤・・・




しばらく3人は無言でその場に座っていた。


人の気配がして振り向くと、潤の母親がお茶を運んできてくれていた。



そっとテーブルに置いて、奈保子に笑いかける。顔は笑ってはいるが、眼の奥が暗闇よりも暗い。心は空虚なのだろう。


「夢に出てきたんですって?・・・私のところには一度も出てこないのよ、あの子」



すると、誰も居ない2階からどんどんと音がした。


奈保子がハッと上を見上げると、久実ちんが頷き、潤の母親に向かって言う。


「潤君のお部屋、見てもいいですか」


「勿論よ、どうぞ。階段、急だから気をつけてね」


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★★★   ★★★   ★★★   ★★★   ★★★   ★★★   ★★★


潤の家は、千葉のU市からほど近い所にあった。



礼服が無いので、黒いブラウスにスカート、それに取りあえず黒いジャケットを羽織ってきた。

久実ちんはちゃんと礼服の地味なワンピースを着ている。

ポンちゃんも今日はスーツ姿だ。


今日に限って大雨が降っており、道中それだけでも泣きたい気分だった。



車内では、ポンちゃんはほとんど喋らなかった。少しイライラしたようで、久実ちんがメントールを吸おうとすると



「やめろよ、車が煙草臭くなるじゃん」




ルームミラー越しに、久実ちんを制した。


奈保子と久実ちんがお喋りをしただけで睨まれ、気まずい雰囲気を過ごさなければならなかった。


そうだ、彼は友達を亡くしたのだ・・・




車に叩きつける雨粒は大きくなったり小さくなったり、絶えず大勢の人がボンネットを叩いているようで、見ていてだんだん怖くなる。


軽ワゴンでは、海岸沿いに吹く強風に煽られて、車ごと飛んでいってしまいそう・・・


ぼんやりと考える。




2時間ほどで、潤の家についた。


雨に濡れた木造の一軒家は、なんだか寂しそうに見えた。


ポンちゃんがドアチャイムを鳴らし、返事を待たずにカタカタと引き戸タイプの玄関を開け、中に入っていく。


奈保子達も恐る恐る中に入ると、ポンちゃんは既に靴を脱いで廊下を歩いていた。


ポンちゃんが脱ぎ散らかした靴を一応整えてから、奈保子達も家にあがる。


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はらはらと涙を零しながら、ポンちゃんが囁く。



「お前のところにも、挨拶をしに行ったんだな、あいつ」



「挨拶・・・?」



俯いていたポンちゃんが、キッと顔を上げる。



「潤は5日前に死んだよ」



え・・・



「あっちに逝った人間って、本当に凄いな。お前を呼び寄せたんだから」



潤が死んだ・・・?



「大学生になって、潤はバイクを買ったんだよ。千葉に引っ越して遠くなったから。



それで、バイト帰りに青信号を無視した車と正面衝突して・・・即死だったよ」



潤が死んだ・・・?



「お前にも連絡取りたかったけど、潤の電話帳に書いてあった番号にかけても繋がらなかったから」




「奈保子、引っ越したんだよね」



横で久実ちんが青ざめながらも答える。



「もう二度と会えないと思ってたけど・・・潤が呼んだんだな」



潤が死んだ・・・?


訳が分からなかった。だって潤はまだ22歳だ。「死」という言葉には一番遠いはずだ。



「会いに行くか?潤に」



ポンちゃんに尋ねられても、奈保子は答えられなかった。




潤が死んだ・・・?



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学食は混みあっており、空いた席も無かった。

もう3時を過ぎていたけれど、どうやらここはランチをするというより、友達と騒ぐ場のようだ。



「座る場所、ないね」


久実ちんが奈保子を振り返る。と、


「あ!!」


食券を買う為に販売機に並んでいた男を指差す。


「あれ、ぽんちゃんじゃない?!」


男が振り返った。やはり、ぽんちゃんこと、本田だった。



高校生になってからは、潤とは会ってもぽんちゃんと会うことはあまりなかったので、約3年ぶりだろうか。


髪の毛は高校生の頃よりもさらに短髪になり、どこかのインカレサークルに入っているらしく、派手な蛍光色のユニフォームを着ている。


相変わらず肌の色が真っ黒だが、やや痩せて頬がこけており、生気がない。



「ぽんちゃん、久し振り!」



奈保子は笑顔で駆け寄る。ここでぽんちゃんに会えたのは、かなり心強い。

彼ならば潤の連絡先を知っているだろう。


だが、ぽんちゃんは奈保子が話し掛けても、しばらくはフリーズしたように動かなかった。


奈保子の顔を見たまま、眼を見開いている。


「・・・」


奈保子の外見が、高校生の時と比べて、あまりに変わったからぽんちゃんは驚いているのだろう、そう思った奈保子は言い訳のように早口になる。



「・・・実は、さ・・・潤が3日くらい前に夢に出てきたの。変な話するようだけど、それがひどく気になって・・・探しに来ちゃったー」



「そうか・・・」


ポンちゃんの様子に驚く。泣き出したのだ。



「何?!どうしたの??」



「そうか・・・そうか・・・」


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【第6章】 1994年6月 御茶ノ水


久実ちんが行こうとせっつくので、奈保子は気乗りしなかったが、M大学に乗り込むことになった。


M大学のキャンパスは周りをぐるりと緑に囲まれていて、風がそよぐたびに湿った葉の香りがする。



とりあえず、どこがどの学部かも分からないので、二人は正門前の花壇に座りこみ、潤を探すという無謀な策に出た。



「あの時、なんで潤にあんなこと言ったのか・・・自分の気持ちをうまく表現出来ないけど、とにかくあたしは誰かのモノになりたかったんだと思う。」



「誰かのモノになるなんて、絶対に嫌だけどあたし」



そう言ってメントールを吸おうとして、周りの目を気にして止めた。奈保子は久実ちんをじっと見て頷く。



「うん。でもあの時は・・・誰かの一番の存在でありたかった」



久実ちんも奈保子を見つめる。



「あたしは奈保子が一番の存在だよ。親友でしょ」



久実ちん・・・奈保子は久実ちんの肩に頭を乗せる。



「良かったんじゃない?あれで。潤、はっきりしない男だったし」



「桃栗3年男を選んで良かったってこと?」



カズの事を思いだし、二人で苦笑する。


カズには1つの女子高に1人彼女を作るという壮大な計画があったらしく、常時最低でも3股はかけることを自身のモットーにしていたそうだ。



「薫子に姉妹扱いされたときは、正直ウケたよねー」



「開き直ってるカズの顔、すごかった」



「しかも、別れるって言ったら、この関係は続けたいって言ったんだっけ」



久実ちんが酸っぱい顔をして、その顔が酷かったので奈保子は大爆笑する。



「やめてよーカズの話は。速攻終わったんだからさ。ま、家に居るよりはマシだったから、振り回されたけど、結構楽しかったのかも」


腕を上げて、スウォッチの時計を見やる。


「かれこれ、2時間ここにいるけど・・・潤は通りかからないねー」


「まぁまぁ、焦らない。・・・あたし、お腹空いちゃった。学食探そうよ」


立ち上がって久実ちんは校内にある地図から学食の場所を確かめる。



アメフトのユニフォームを着た選手達とすれ違う。全員がきれいに整列して走り過ぎていく。


隣のグランドではサッカーの試合をしており、さかんに声援を送る声がする。


・・・なんとも気持ちのよい午後だった。



自分も大学生とはいえ、かなり場違いだなと感じながら、奈保子はピンヒールの音を響かせピロティを歩きながら食堂を目指す。



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長いこと仕舞っていた冬の制服を箪笥から引っ張り出すと、しばらくの間は染み込んだナフタレンの匂いがする。


そろそろマフラーが欲しくなる頃だ。

ソニプラだったら、いいのありそう。明日学校帰りに久実ちんと、見に行こうっと。


バイトを終えて、帰る道すがらそんなことを考えていると、奈保子のマンションの前に学ランを着た潤が見えた。自転車置き場に、しゃがんでいる。


「あれ?どしたの?潤」



ぼんやりとした表情はそのままだが、そこに笑顔はない。



「・・・何?」


奈保子を真っ直ぐ見据える眼差しは弱々しい。そのまま消えてしまいそうだ。

躊躇しているようだったが、やがて



「R大付属の男とホテル行った日だったの?あの夜は」



「・・・え」



そのとき頭に浮かんだのは、カズと上野のハードロックカフェに居た時に、奈保子をチラチラを見ていた女の姿だ。



潤のバイト先の友達だという、きついパーマをかけた豊満なバストの持ち主の女子大生だったの

だ。きっとあの女が、奈保子達の後を尾けてホテルに行ったことを確かめ、それを潤に吹き込んだのだろう。



「それが何だっていうの?なんでそんなこと、潤に言われなくちゃいけない訳?!」



「なんだよ、それ」



「ムカつくよ、潤。はっきりしないし、いっつもヘラヘラして何を考えてるのか分かんないし」



「・・・わかった。もう・・・いい」




泣きそうな顔をして、潤はふらふらと去っていった。


ゆっくりと歩く潤。今追いかければ間に合うのに、奈保子はそうしなかった。





潤は、1年前にあたしを突き放した。


あたしの心は潤のものだったのに、潤はあたしの想いを踏みにじったんだよ。


はっきりして欲しかったのに、今更そんなこと言ったって遅いんだから。



やっぱり許したくない、あたしは悪くない、絶対に謝らないもん!


振り返りもせず、奈保子はマンションの階段を1段跳びして駆け上がった。



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