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人生を変えた本を紹介します。
『無敵のソクラテス』です。
一言で言うなら、人生、ビジネス、ライフスタイル、人生における全ての解説書です。
どのような方にも一読の価値ありです。
以下は出会った経緯について詳しく述べます。
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私には、親戚に哲学の教授をしているお兄ちゃんがいました。
東大卒で頭が良く、それでいて人当たりのいい人でした。
お兄ちゃんとまともに話をしたのは、
ちょうど高校生の秋頃、
法事かなにかで親戚が集まったときでした。
受験勉強に困っていた私は、
東大卒のお兄ちゃんなら
すごい勉強法を知っているだろう、
と色々話を聞いていました。
そんなお兄ちゃんが
私に奨めた本がこちら。
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哲学ってなんだろう??
歴史の授業で何人か哲学者が出てきたけど
どうしてこれが受験勉強なの??
と率直に思いました。
哲学って言葉が難しいですよね。
現実離れした、
なんかよくわからないことを
頭のいい学者が
思いめぐらせているような...
そんなイメージが浮かびませんか?
でもこの本を読んでびっくり!
哲学って身近なところから考えられるんですね。
(実際、本を読み進めるのにはすごく頭と労力を使いましたが)
もし世界が10秒前に作られていたら、どうやってそれを証明できるの?
とか
みんなが目が見えなくなったら、今見えている世界は本当に存在しているの?
とか
忙しい時には馬鹿馬鹿しくて考えもしないことだけど、
受験期の勉強から逃げ出したい学生には、まあまあ楽しい思考実験でした。
そして難しいことを、文章を読んで考えて考えてしてたから、国語の点数はすごく上がったよ!(やったー)
受験のことはさておき。
この本を読んでからでしょうか。
私の人生の中に、本を読むこと、考えること、そして『哲学』への興味が現れ始めたのは。
それまでの私は、多分ふつうの女子高校生でした。
恋愛に興味があって、
勉強はなんとなくしか理解してなくて、
友達と過ごしたり、
自分の外見を磨くのに夢中。
特に外見を磨く、
すなわち美容にすごく興味があって、
バイトをして高級コスメを試したり、
美容雑誌を読み漁ったりしていました。
でも、そうやって努力しているうちに、
美容の中に潜む嘘に気づき始めたのです。
〇〇を使えば美しくなれるーーーうそ。
広告のモデルさんは元が綺麗だから綺麗なんだよ。
〇〇を着たらオシャレになれるーーうそ。
この服はこのメーカーが売りたいから宣伝してるんでしょ。
美容に限らず、世の中に嘘って無限にありますよね。
何かを本気で極めようとしたり、
真剣に耳を傾ければ傾けるほど、
入ってくるたくさんの嘘の言葉に
嫌気がさします。
私はちょうど美容に興味があったから、
美容の言葉の嘘がたくさん入ってきたのですが、
とにかく嘘が嫌で、美容のほんとうってなんだろう?
ほんとうの言葉を聞きたいってぼんやり考えていたのです。
そんな私に哲学の文章が語りかけてくる言葉は、
すごく正直に聞こえました。
きっかけは美容への疑問だったけど
哲学の文章に出会って、
美容のほんとうだけでなく、
世の中のいろいろなこと
世の中のいろいろな真実(ほんとう)を知りたいって考えるようになったのです。
それから私は本を沢山読み始めました。
自分の人生で生まれた色々な疑問への
真実の回答を求めていたのです。
美容、人間関係、原子力(ちょうど東日本大震災があったからです)
色々なジャンルの本や哲学の本を読み漁りました。
でも、どんな知識や考えを手に入れても、満足できなかったんです。
いろんな考えがありすぎて、
どれがホントかも分からないし・・・
私が追い求めているほんとうって、
「みんなが納得している誰かの意見」
のことなのかなぁ?
それとも
「世間に支持されていなくても正しい意見」のことなのかなぁ?
ほんとうに色々考えました。
そして流されて、その都度色々な意見を持ちました。
外国かぶれ、ネトウヨ、森ガール、量産型女子・・・
その時々の流行に流されて、
コロコロ信じるものや意見を変えました。
でも、その度になんか違和感があったんですよ。
これは違う。
こんなコロコロ変わるものが真実じゃない。
真実っていついかなる時も変わらないから真実なんでしょ。
真実はいつもひとつ。って。
だからいつもいつも、出会った流行や考え方に対して、
『今度こそは真実に辿り着いた』って夢を見ながら、悩んでいたのです。
そんな迷える私に衝撃を与えたのがこの本。
『無敵のソクラテス』
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大学帰りに、デパートの本屋さんに寄って、
学問書ーー哲学書のコーナーに行ったとき。
ニーチェとかプラトンとか、
誰か著名な哲学者の古典を勉強しておこうって思って立ち寄ったのです、。
(その時の私は、迷っていて精神不安定だったから、勉強中毒みたいな感じでした)
そこに分厚く置いてあったのが
『無敵のソクラテス』
ソクラテス??
あ!歴史で習ったことあるなぁ
『無知の知』?『哲学の祖』?だったっけ(うろ覚え)
アリストテレスやニーチェは有名なのに、
この人『哲学の祖』の割には影が薄いなぁ・・・
これはソクラテスの著書の解説本かなぁ・・・
よく知らないから読んでおこう・・・
こんなしょーもない経緯で買ったのです。
見事に騙されました。
この本はソクラテスの解説本なんかじゃありません。
この本は、慶応大卒の女性著者が書いています。
昔読モをしていた美人さんで、
私の母と同い年。
いや、そんなことは全くどうでもいいんです。
この本には、かなり控えめな表現をして、人生の全てが書いてあります。
ハーバード大学や宗教でも
解説しきれない人生の真実が、
このやや分厚目の本に全て記されています。
あな恐ろしや哲学。
私がさりげなく興味を持っていた
『哲学』という学問が
これほどまでに
人生を語り尽くすものだとは
思っていませんでした。
例えるならまさに宇宙。
私たちの人生や頭の良さに関係なく、
ただそこに必ず存在している真実。
真実はすごく無口で、
世の中は常に嘘に支配されています。
でも、その嘘の存在によって
真実は常に私たちのそばに息を潜めています。
宗教や政治家のように
口煩く意見を述べなくても、
武器や暴力やお金で訴えなくても、
真実はただ真実として在るのです。
う〜ん。
私はイマイチ表現ベタですね・・・
この本、専門用語は出てこなくて、
小説の会話みたいに
(対話篇っていうんですけど)
書かれている優しい本なので
是非一度読んでみて欲しいです。
内容説明してみたいんですけど、
上記の通り私は説明下手ですので
魅力をいまいち伝えられません。
ただ、お約束できるのですが、
この本を読んで理解できたら、
あなたの人生すごく変わると思います。
この本を読んだら、
たちまち
お金持ちになったり、
すごく頭が良くなったり、
美人になったり、
権力者になったり
するわけではないのですが・・・
You Only Live Once(#YOLO)
ってハッシュタグ
最近はやってましたよね。
この、1度きりの私の人生
っていうお題目に
もっとも答えられるのが
この本ーーーひいてはこの考え方、
すなわち『哲学』だろうと
私は確信しています。
ぜひ1度、
あなたの人生のワンシーンで
この本を読み、
考える時間を作ってみて欲しいなぁ
と思っています


