2020/01/18 石鎚山に行きました。4人(Mチ、Wナベ、Yハラ、やま)

天候 曇りのち晴れ 
松山 気温H13.6、L3.3 湿度平均64%、最小28% 平均風速2.1m 

週末に向けて最低気温は15日が2.3℃、16日が2.6℃、17日が5.2℃そして土曜日は3℃の予報
ライブカメラを確認すると木曜日から金曜日に掛けて山には多少雪も降ったようだ
今シーズン初の雪山を歩けそうだ。土日なら土曜日の方が気温も低く降雪直後なので状態が良いような気がする。土曜日は山に行こう。

主目的は 1.初めてのアイゼン、雪山チャレンジのサポート 2.雪山と霧氷の堪能

今日はYさんの12本爪アイゼンデビューの日である。雪が無いとアイゼン歩行訓練にならない。

雪は今週木曜日から多少降ったようだが異常気象(もはやこれは異常ではない、地球温暖化としては通常の事)の影響で気温も高く大陸の寒波も弱い。

ならは出来るだけ高地の山に、石鎚山しかない。夜明峠までは初心者でも雪の状態によっては問題無い。それから上はさらに積雪状況、雪面の状況を見ながら、また本人の技量、注意力を見ながら山頂まで行くか、行かぬか判断する事にした。

 

0600M宅発→0640東温市役所→川内IC→小松ICR11→石鎚ロープウェイP(700)→ロープウェイ下谷駅乗車(往復2000)→成就駅(アイゼン装着)→成就社→八丁→1044前社ヶ森→1106夜明峠→1150二ノ鎖小屋→1227山頂 弥山→昼食→1337下山開始→1417夜明峠(アイゼン取り外し)1438前社ヶ森→八丁→成就社→ロープウェイ成就駅→下谷駅→1657P→帰路

 

積雪状況は一応ロープウェイ成就駅を降りたところから雪は薄っすら積もっていた。

アイゼンを履いて雪下の岩や石ころに引っ掛けないように注意して歩かなければならない程度の積雪。この時期としては寂しい量である。

まあ初心者のアイゼン歩行の練習にはちょうど良い積雪量かもしれませんね。

霧氷は薄っすらと樹木に着氷する程度で日が差すと気温も高いせいか直ぐに霧氷は溶けて風が吹くとパラパラと落ちてくる。

「早く行かないと霧氷が見れないよ」とせかして引っ張っていく。全員久しぶりの山、しかも正月休みをはさんでいるので重い体に苦しむ

 
1.事前にアイゼンの歩行訓練をしておいて と伝えた、練習していたようだ。
最初よく前爪を引っ掛けるのだがそれは無かった。ズボンの引っ掛け一回程度。
購入した店の人の指導もよかったようだ。だが今日の山は非常に優しい天候、雪の状況の雪山、これが雪山と勘違いされては危険だ。次回は岩場でのアイゼン歩行訓練をすべきかな。

2.雪は例年より少ないがなんとか雪山、と言える程度の雪があった。これから維持、そしてさらに降るのだろうか、いや期待は出来そうにない。もう四国で厳しいラッセルはする事はないだろう。
霧氷は今後もまだなんとか山を飾ってくれそうだ。しかし霧氷もめったに見れないなあ~と言う日は近い気がする。10年先、いや5年先には霧氷もめったに見れなくなると思う。
北海道にでも移住しなければならないね。Wさんのように。




どの山もガスが頂上を覆い隠している。
アイゼン無しでも歩けるが今シーズン アイゼン初の人が2人居るのでロープウェイ成就駅からアイゼン装着



雪山初のYさんは霧氷に感動し写真を撮りまくる。
先を急げばもっと美しい霧氷が見れるから撮るなとも言えず
天候は良くなることが解っていたので日差しを受けて夜明峠付近の霧氷が落ちてしまうのではと心配


成就社の旅館の氷、今年は何個並べるのでしょうか。
この氷で夏はかき氷をふるまうのでしょうか。いやそうして欲しい。自然の力で低CO2かき氷。
帰りには3つになっていた。この調子で行くと100個は軽く並びそうだ。


階段が多く、初のアイゼン歩行には厳しいが練習です。
霧氷は標高を上げると濃くなってくる。


この階段は今年は雪で埋まるだろうか。



氷点下ではある。 -3.6℃ と暖かい 霧氷はあるのか心配。



この樹は耐えて曲がったのだろうか。耐えただけ風格が出るのだろう。
人生修行とはそんなものかもしれない。


眺めていると涙が出そうになる。この樹が意味するものは何なのか。


霧氷に光が当たり輝く瞬間


毎度逆光で霧氷を撮影する場所 今日は相棒が居ないので景色だけ。



青空が出てきた。美しい瞬間、それは瞬間だ、日差しは暖かく霧氷を無残にも融かしていく
ちょっと風が吹くとパラパラと落ちてくる。


ここからの瓶ヶ森と霧氷は好きだ 今日は瓶は雲の中だった。



稜線に乗って少し歩くと石鎚山が霧氷を纏った姿を見せた。




夜明峠 薄氷、命短し美しい。


空が澄んでいる、青い。風も殆ど無く絶好の登山日和、初雪山を祝ってくれているようだ。
でも、これが雪山だと勘違いされたら困るな~。


まだ瓶ヶ森は雲の中。伊吹山は標高が低いが霧氷ビッシリ、岩黒山、筒上山も霧氷が付いていた。


賽銭箱が埋まっているかと見てみたら 賽銭箱が消えていた。賽銭泥棒か?
積雪量は御覧の通り。
文章なら長々と説明文が必要、写真は簡単で便利、さらに動画は迫力もあり伝える物が多い。2次元から3次元、その次は何になるのだろうか。テレパシーとでも言うものだろうか。五感、感動など全てを一度に一瞬で伝える方法だろうか。

二ノ鎖小屋からストックをピッケルに持ち替えた。
初心者はヘルメット装着、ピッケルは使えないので2本ストックで行く。



瓶ヶ森が姿を見せ始めた。


北側は寒く冷たい。極端だ。ここで動けなくなって何も処置しなければ低体温症になる。
冬山とはそういう所。楽しく冬山に行って帰れるのは何事も無いからだ。
何事も無いと言えば、何事も有りそうな最近の地震の多さ、M5前後が異常に多い。そろそろだ。準備をしておかねばならない。覚悟は出来ているのだろうか。


本日の危険箇所 ちょっと谷側に足を間違えて置くと滑落の可能性大。
先頭は出来る限り山側の雪を崩して道を広げながら後続が歩き易いように踏み固めながら進む。




霧氷の付き方は今一つだが雪山初心者は大感激、良かった連れて来れて。
帰りが心配だが。風も無く太陽が出ているので山頂でちょっといつもより長めの休憩をすることにした。


瓶ヶ森の霧氷額縁のつもり


ちょっと黒目の石鎚山
太平洋がくっきりと見えた、他の遠くの山々も綺麗に。


薄っすらと雪が乗った瓶ヶ森周辺


冬の黒い二ノ森もいいもんだ。( ノД`)シクシク…

暖かい山頂でゆっくりと昼食をとり景色を堪能し、記念写真を撮って下山に向かう。
帰りはゆっくり目で歩くがまだ早かった様だ。
雪の状態もよさそうなので夜明峠でアイゼンを外してアイゼン無しでの雪山歩行の練習、ちょっと初心者には辛かったか数度コケながら帰る。練習を兼ねて。「雪山は下りが特に危ない」 という記憶を残してくれればそれで良い。


以外にも八丁からの登り、この気温ならいつもなら泥だらけなのだが今日は雪が殆ど解けず、土が見えた部分は多少あったが靴は汚れなかった。
豪雨で登山道の泥が流れたのだろうか。


帰りに時間あれば寄って帰るつもりだった成就社、多少時間あったので参拝する。


この雲は? 変形レンズ雲?
天候が崩れる前の兆候の場合が多いが今回は稀な好天の前兆のレンズ雲の様だ。












愛媛にはこれを見ると農作業を思い出す人もちらほら居ると思う。


私もその一人だが・・・。気合が足りない私、気合を入れると農薬を撒きまくるのだろうが・・・。
どちらが良いのやら。

装備16キロ

今日も無事下山、合掌