・ハンネ日本近現代史シリーズ
第10回目 日独伊三国軍事同盟
・満州国建国問題をきっかけに日本は、国際連盟脱退、世界的孤立を強めていた。
・そんな日本の新たな提携先は、アドルフ・ヒトラーが率いるナチスが台頭していたドイツであった。
・第1次世界大戦の敗戦国ヒトラー率いるドイツの台頭には、戦勝国も手をやいており、悩みの種となる。
・新たな戦争を危惧する戦勝国は戦争回避のため、ドイツの拡張をある程度許した。しかし味をしめたドイツの拡張は止まらなかった。
・ドイツには目に見える勢いがあった。
・日本はドイツ加えてイタリアと日独伊三国防共協定を結ぶ。
・日独関係をさらに発展させようと同盟条約を結ぶ事も考えられたが、ドイツが日本が仮想敵国としていたソ連と独ソ不可侵条約を結んだ事により、頓挫する。
・平沼騏一郎首相が「欧州情勢、複雑怪奇也」と内閣総辞職する事件とまなった。
・一方で、国内政治は行き詰まりつつあった、平沼内閣後は陸軍の阿部信行、次いで海軍の米内光政となるが、両内閣とも半年もしないうちに崩壊した。
・代わって出てきたのが、国民や軍に人気があり、ドイツとの同盟を提起した最初の内閣である近衛文麿(この時、2回目の首相就任)であった。
・そして近衛内閣の外相が、国際連盟脱退時の日本代表を務めた松岡洋右となる。
・松岡は軍事同盟を結ぶ様に要求する軍からの圧力はあったが、松岡なりの予防線を巡らせながら、日独伊三国軍事同盟を結ぶ。
・一般的にこの軍事同盟は対米戦のための用意であり、戦争を前提とする条約と見なされた。
・軍事同盟は日米関係をさらに悪化させる事件であった。
・しかし松岡からしたら、全くの誤解意外の何物でもなかった。
・松岡にとって同盟条約は防衛的条約となる様に条文には気をつけていたし、そのための条文的な仕掛けも用意していた。
・松岡からしたら、軍事同盟はアメリカに対する牽制のために結んだのであり、アメリカと戦争をするためではなかった。
・また松岡はアメリカをより牽制するため、ソ連と日ソ中立条約を結ぶ。
・しかし、松岡からしたら誤解であるが、現実は一般的見方通りに作用する。
・真珠湾攻撃により、日米開戦に至ると松岡は「日独伊三国軍事同盟は一生の不覚」とした。