お盆っていつからいつまで?
お盆の期間は、一般的には8月13日~16日の4日間とされています。
2020年は、8月13日(木)~16日(日)です。
10日(月)が祝日なので、
11・12日にお休みできたら、9連休になりますね。
かつては、旧暦の7月13~16日がお盆でした。
新暦でいうと、8月中旬~9月初旬ごろです。
お盆の起源はよく分かっていませんが、
日本では古くから
真夏にご先祖様を供養する風習があったようです。
そこに、仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という、
旧暦7月13~16日に行われる行事が伝わり、
だんだんと一つの行事になっていったと考えられています。
明治6(1873)年に日本は新暦になり、
多くの地域では、
分かりやすくちょうど1カ月ずらして(月遅れにして)、
8月15日前後に行うようになりました。
このお盆は、かつての旧暦のままに近いので
「旧盆」「旧のお盆」と呼ばれることもあります。
地域によるお盆期間の違い
地域によって、お盆の期間は異なります。
「旧盆」も含め、代表的な3パターンを挙げてみます。
●7月13日~16日の地域
・東京の都市部(多摩地区以外など)や、
金沢市の旧市街地、静岡市などの一部の地域
これらの地域では、
新暦が施行されるとともに7月15日に移行しました。
「新のお盆」
または「東京盆」と呼ばれることもあります。
●8月13日~16日の地域
・「新のお盆」エリアと、
沖縄県、鹿児島県奄美地方を除く、ほぼ全国
多くの地域がこの「旧盆」を選んだ理由は、
さまざまな説がありますが、
新暦に移行すると農繁期にあたることや、
梅雨が明けきっていないこと、
東京と地方でお盆の時期がずれることで親族が集まりやすく、
定着しやすかった…と、いろいろ理由があったとか。
●旧暦7月13日~16日の地域
・沖縄県と鹿児島県奄美地方
沖縄と奄美地方では、
今も旧暦にのっとってお盆が行われるため、
年によって日付が変動します。
他の地域より1日短く、
旧暦7月13日~15日の3日間が一般的です。
沖縄の伝統芸能「エイサー」はいわゆる盆踊りで、
ウークイと呼ばれる3日目に演舞が披露されます。
新盆(初盆)とは?
「旧盆」と呼ぶんだから、
「新のお盆」を「新盆(しんぼん)」とは呼ばないの?
と疑問がわきますね。
呼ぶこともありますが、
新盆という言葉には、また別の意味もあるのです。
「新盆」とは、人が亡くなって、四十九日の法要を終えてから、
初めて迎えるお盆のことを指します。
にいぼん、あらぼん、しんぼん、
または「初盆(はつぼん)」と呼びます。
ちなみに「しんぼん」は千葉県や長野県、
「あらぼん」は北関東、「にいぼん」は
中部以東での呼び方の多数派だとか。
西日本では「初盆」が多いようです。
もっとも多くの人がふるさとを思い出す日が、
お盆ではないでしょうか。
地域や各家庭で大切にされてきた行事を振り返ってみると、
新しい発見があるかもしれませんね。