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                           坂の上の雲 からロシア検証
             「露大統領=権限=露皇帝 なのか」

          

  5月9日ロシアが軍事パレードを行いました。
  プ~の演説は、ウクライナとの戦争の始まりから現況までかけ離れて
  います。
  なんで第三者があきれ返るほどの嘘で固めているのでしょう。

    報道管制されていないロシア国民以外は戦争の実態お見通しなんだよ。


                         当日のテレビ報道。 ベラルーシー大統領の姿なし。
          

            同 勝利宣言せず。  いずれもフジテレビの放送映像より。

                   


  その謎が テーマ”ブログ”で掲載の4月4日付け私のブログ記事
  司馬遼太郎の 坂の上の雲 からで検証されています。
  その続きです。
  何十年前に読んだ本今回のロシア騒動で読み返しました。
  司馬遼太郎生きていて現在のロシアを描いているようです。





  文春文春文庫 第六巻 P.121
    ロシア帝国は(注・日ロ戦争に)負けるべく負けようとしている。
    理由は制度上の健康な批判機関を持たない独裁皇帝とその側近で
構成

         れいるおそるべき帝政にあるといっていい。
    皇帝の気分によって侵略戦争をおこし反対者らを追放し日本を
戦争へと

    挑発した。このため勝つための計画など少しもない。

                   P.135
       ロシア皇帝は人民の見方でなく彼は人民を所有しているだけだ。
   

                   第七巻 p.194
     「ロシアの建国精神は土地収奪である」と小村寿太郎(外相)が言ったことは

        同時に児玉(陸軍総参謀長)の戦慄であり彼がこの無謀な戦いへ踏み切った

        動機でもあった。 

                     P.225
      外交の本質は、策略よりも誠実であるというのがどの国でも通用する
原則の

       ようなものであったが、ロシア人のやる外交については誠実も誠意も

       存在せず表裏のカラクリだけで動くといわれている。(中略)
      その理由は専制国家の弊害としか言いようがない。
      ロシアの官吏が恐れるのは専制者皇帝であり、彼等は常に対内的な関心のみ

       を持ち、専制者の意向や機嫌を損なうことを恐れ「人がなんと言おうとも

       ロシア国家のためにこれが最善の方法である」というような思考法をとる

       高官はまれであった。

                       P.227
      偉大なるロシアはただ一人の愚人(注・ニコライ二世)によって率いられて

        いるのである。


          ウクライナ国旗(青空と小麦)のイメージ。カラーコーンとその重し。
       


     明治時代の日本とロシアとの軍事力は陸軍が1:10 海軍が1:3位と

     大きな差がありました。
     海軍の被害は日本は軽微だったのにロシアのバルチック艦隊はほぼ全滅。
     陸軍もあの203高地での戦闘で多くの兵士を消耗しながら日本が撃退。
     貧弱な日本にロシアは大敗しました。

     開戦早々60数キロも戦車並べて威嚇したり、現在のロシアがちっとも昔の

  敗戦を教訓にしない戦術で対日戦より大差での軍事力でウクライナへ侵攻し

     一週間でウクライナ全土を物にするという目論見が外れ砲撃を繰り返すしか

     能のないロシア軍。

     演習と称して戦争に連れ込まれた露兵士と我が国土を無差別爆撃された

   ウ兵士の闘志の差まで考えにはなかったのでしょうか。