「 東北被災地へ絆の旅」 ⑩岩手県大槌町編
 
東北の旅編続報です。


釜石市を出たバスは大槌町に差し掛かりました。
大槌町の浪板海岸沿いにあったホテルでのあまりにも悲しい話が感動的でした。


 
  ① 戸籍書類等すべて流失した大槌町役場のあった付近。
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1997年の全国豊かな海づくり大会に両陛下が出席し海岸の崖にへばりつくように咲く
ハマギクに見とれた皇后に浪i板観光ホテルの山崎竜太郎社長(当時)が献上しました。
 
   ② ハマギク。
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時を経てあの大震災。
従業員に宿泊客60名の避難を指示し、自身は館内に残った客がいないか確認のため
残り、押し寄せた津波でさらわれいまだに行方不明だとのことです。当時64歳。
 
また若女将が4ヵ月の自分の赤ちゃんを抱っこしていたのに他人を助けるために
落としてしまうという悲劇もありその若女将と従業員2名も行方不明だそうです。

 
  ③ 浄土ヶ浜にて。風雨にされされ岩の隙間に根を張るハマギクの群落。
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この度津波で犠牲になった山﨑龍太郎前社長と従業員の鎮魂と、復興への決意を
新たにホテル名に込めて「三陸ホテルハマギク」として再興されました。
助かった宿泊客たちとその町の強い支援もあったとも・・・いい話です。
ちなみにハマギクの花言葉は「逆境に立ち向かう」
何か泣けてくるような因縁です。
 
                             続く