書庫 伝統もの・神輿
「 懐かしさでこういう記事になりました。 」
スカイツリーも2年目を迎え、記念のライトアップやイベントも終えまして通常に
戻っています。
来場者も若干減っているような見かけですが、修学旅行生とか外人さんが目立つ
最近の傾向です。
そこで閑話休題・・・
以前二度ほど大正時代の旧家の話題を取り上げました。
汲み取り式のいわゆるボットン便所。但し保存住宅は水洗式に替わっています。

私の実家は祐天寺にあり先日渋谷駅が地下化して話題になった東横線も走る
今では人気な町になっていますが、山の手の高台ということで水洗便所用の
下水管設置が東京でも一番遅れた地域だったのです。
(昭和60年ごろまでに水洗になったと記憶するのですが。)
ですから汲み取り式便所とは随分長い付き合いでした。
さすがにヒシャクですくうという形ではありませんでしたが、
バキュームカーなどが来た時の匂いときたらこのトイレというより便所には
多くのエピソードがあり、苦笑しました。
そこで今回はその中の汲み取り式便所の私のエピソードを記事にしてみました。
若いブロ友さんが汲み取り式の便所というのが理解できるかどうか知りませんが、
知っていると言う前提で進ませて頂きますね。
① 目黒の実家ではバキュムカーが月1~2回糞尿の回収に来ていました。
掃除機のようにタンクに糞尿を吸い込む長いホースを備えた車です。
もう二区画位先の所で仕事をしていると分かりますね。
糞尿も静かなままで沈殿していればいいのですが、掻き混ぜますから
もう匂いが蔓延していて運悪く食事中などでしたらゲゲゲの・・・です。
ガラス戸閉めないわけいきませんが、閉めたってほとんど効果ありません。
自分の所が終わり、二区画ぐらいの近所の家の分済むのを待つしかありません。
② 来ると分かったらすぐ高級なタバコ買いに行かされます。
糞尿汲み取り口にタバコを2箱置いておくためです。
回収員が二人だからです。
当然現在みたいな下請けなんて制度ないので回収員も身分は公務員だったと
思いますが。
置いておかないと酷い目にあいます。
肥溜めの底まで綺麗に回収しないのです。
そうなるとどうなるのでしょう・・・
③ 便所掃除終了後最初に大便する人はしなければいけないことがあります。
大便の落ちる位置へ狙い定めて新聞紙を丸めて落とすことです。
少し残った水分(要するに小便とか大便)が自分のお尻に跳ね返らないように
するためです。
お釣りと言っていましたね。
④ ということで②の意味がお分かりですね。
水分が多ければお釣りがそれだけ多いと言うことです。
そしてそれ以上に困ることは、早く肥溜めが満タンになることです。
⑤ 回収当日留守などして②など出来ないと大変な目にあいます。
今だったら役所に苦情言えばいいのでしょうが、当時はねぇ・・・
でもそういう貰い物いっぱいどうしたのでしょうかね。
回収員、ニコチン中毒で早死になんてこと聞かなかったし。
その他
生まれた時から水洗トイレだったのでこういう便所に馴染めなかった息子のことや、
糞尿が溢れそうになった時等
当時経験したことがなければ分からないような思い出が沢山ありますが
今回はこれまで、またの機会があればと思います。
文章主体の記事でしたが最後までお読み下さり有難うございました。
お食事前でしたら御免なさい。
梅雨というのに天気上々の毎日、釣り・花壇そして新活動とアウトドア活動満開の
ためブログ更新どころか皆さんのところへの訪問も滞っています。
新活動=神輿会のお仕事手伝うことになり、この週末地元町会・神社の祭りなんです。
宜しくね。