ちょっと前に話題になった本 読了
『ホテルローヤル』桜木紫乃
『犬がいた季節』伊吹有喜
『ホテルローヤル』桜木紫乃
ラブホテルを、恋人のために釧路の湿原が見渡せるところに建てたい男、恋人、そして娘
そしてラブホテル閉める娘とリース商品の営業の話 廃墟となったホテルに来て撮影するカップル
を時代が戻るように描かれた話
なかでも『えっち屋』という話が1番面白かったです
このホテルで生まれ、家業であるラブホを手伝いついにホテルを閉めることにした日、リース品のアダルトグッズ(通称えっち屋)の営業が引き取りにくる。その2人の会話が面白い。
このあと車であちこち行きながら住みたい場所を探すという主人公 もともと市役所で勤めていた生真面目で、妻にスマホを全て見せるというえっち屋の営業
映画化されたけどこの営業が誰か気になる
主人公 波瑠
えっち屋 松山ケンイチ
なんかぴったりな気がする。
『犬がいた季節』伊吹有喜
なぜこれを借りたかは不明 新聞書評かと
捨てられたあと高校に放置された子犬の域を出る頃の白い犬シロー
美術室の光司郎という子の席に乗り、コーシローと呼ばれるとしっぽを振る犬 からそれから生徒に可愛がられ、募金など援助も募り世話をする会もでき、高校で育てることになる。
それからその年の3年生の様子、3年ごとに話が進み12年後
最終話は30年後の学校100周年の記念式典で全ての人たちが揃い、気になっていた最初の話の2人が再開する。
犬の目線(生徒の気持ちがわかる)とその時の3年生の目線で高校の時の片思いや趣味、家のこと、放課後に着替えて行くところ、そして美大受験
美術室が出てきて、放課後ほとんど美術室に入り浸っていた私の高校時代に被せて読んでいました。匂いとか絵の具の汚れとかも含めて懐かしい。