松岡修造さん著、「弱さをさらけだす勇気」を読了したので、感想をつらつら書いていきます。
わたしは基本的に、読書には2、3日くらいかけるのですが、今回は1日、それも3時間で読破!
それくらい夢中になって読めた本でした。
キーワードは「弱さを受け入れる」「強さ=弱さ」「スポーツ」かな?
松岡さんが今までインタビューしてきた、羽生選手はじめ数々のトップスポーツ選手の言葉や、
松岡さん自身の経験から「弱さを受け入れること」が強さにつながるということを教えてくれています。
個人的に印象的だったのは、
・「弱さをさらけだす勇気」とは色々な形があるということ
・真剣になっても深刻にならない
・崖っぷち=集中ゾーンに入れる大チャンス
の3点です。
まず、「弱さをさらけだす勇気」とは色々な形があること。
これは本全体を読んでわたしが感じた感想なのですが、「弱さをさらけだす」ことには色々な形があり、その受け入れかたも色々な形があるということです。
とことんまで悩む選手、あえて更なるプレッシャーをかける選手、ポジティブに変換して楽しむ選手…
色々な形があって、そこに正解はないんだなと考えさせてくれる言葉の数々は、とても励みになります。
2点目は「真剣になっても深刻にならない」。
文字だけ見ると全く理解できないですが(笑)、松岡さんらしい感性豊かな言葉がとてもわかりやすく、思わず「なるほど」と言ってしまいました。
ちなみに辞書で調べると、
・真剣…本物の刀剣。木刀や竹刀(しない)に対していう。まじめに物事に対するさま。本気で物事に取り組むさま。
・深刻…事態が容易ならないところまできていること。また、そのさま。容易ならない事態と受けとめて、深く思いわずらうこと。また、そのさま。無慈悲で厳しいこと。むごいこと。また、そのさま。過酷。
*参照:コトバンク(https://kotobank.jp/)
最後は、崖っぷち=集中ゾーンに入れる大チャンス。
松岡さんは前向きになるために自分への応援をすることでモチベーションを高めてきたそうです。
そうして作ってきた、自分のための応援メッセージのひとつに「崖っぷちありがとう!最高だ!」があるそうです。
「『追い込まれているからこそ、それが力になる』と、崖っぷちを肯定しているから。この言葉には、『本気になれるチャンスだ!』という思いを100%込めているんです」
辛い、無理だ!そう思ったときにこの言葉を言ってみたら、そんな自分から力をもらえるような気がします。
弱さとは、自分の最も見たくない、嫌いな部分です。
だからこそ、そこに向き合い、受け入れた先にはどれほど成長した自分がいるんだろう。
そんなワクワクを呼び起こしてくれる一冊でした。
松岡修造さん著・「弱さをさらけだす勇気」