だいぶ遅くなったが、既報のとおり、粗塩療法でクロたちはもうすっかり元気である。
 数年越しの夢が叶った瞬間だったのである。
 思えば数年前、クロことブラックモーリーを大将の店で見て、その黒光りする魚体に魅せられて始めた熱帯魚ライフである。そして、苦杯を舐めること数知れず……。
 まさかその特効薬が粗塩だったとは…。

クロ


クロ2

 なんだか、効いてるみたいである。
 正直、驚いた。ひと晩で、けっこうきれいな黒い魚になってきている。一匹だけ、かなりひどかったせいか、まだまだ治らないけれど、3匹はもうかなり調子良さそうである。
 すごいな、粗塩……。最初からやっておけばよかった。
 そんなこと言っている間にも、死んでいく者たちは後を絶たないのだが……。なぜ?

 ブラックモーリー 4
 スカーレットジェム 6
 ミクロラスボラsp花火 3
 ブラック・ファントム・テトラ 2
 ネオン・テトラ 5
 クーリー・ローチ 1
 オトシンクルス 2(-2)
 エビちゃん 4
 さて、水カビ病その後である。
 もう、我が家の水質では、黒い悪魔ことブラック・モーリー達は生きていけず、呪われた種族であることは判明しているのだが、どうしても、人間のエゴだとか、わがままだとか、何を言われててもいいから、彼らを我が家の水槽で生かしたい。
 しかし、既報ではあるが、投入の翌日には、全身あちこちに白い綿のようなものが付着し、美しくない。はっきり言えば、気持ち悪い。いっそのこと捨ててやろうかという気持ち。黒だから、なおさら目立つのである。

 市販の薬を入れてもダメで、治るどころか死にかけている様子。
 
 そこで、ウェブで見つけた最後の手段‘粗塩’である。
 塩で水カビの部分を消毒するのだそうな。ある記述によると、水10リットルに対して、粗塩ティースプーンに1杯とのこと。
 ふ~ん……平気なのか、そんなことして……???
 一瞬ためらうが、もう残っているのはこれだけなのだ。
 我が家の水槽は、W30×D30×H40なので、36リットル(か?)。
 少し、遠慮がちにティースプーン2杯の粗塩を溶かして入れてみた。

 さて、どうなることやら……。
 ほんとにダイジョブなのか?
 黒い悪魔投入後の翌朝……すでに彼らの目やエラには白いカビが付着していた。
 あり得ん。やはり我が家の水は異常なのか。もう検討に検討を重ねてきた水槽と濾過装置すべてを買い換えようか、本気でさらに検討せねばなるまい。
 その前に、ウェブで見つけた民間療法で粗塩投入で消毒を試してみるつもりである。

 それでダメなら、長いこと憧れてきた大きい水槽にして……うひひ。
 気が狂いそうである。

 ちなみに、そうだ、思い出した。
 スカーレットジェムだった。

 ブラックモーリー 4
 スカーレットジェム 6
 ミクロラスボラsp花火 3
 ブラック・ファントム・テトラ 2
 ネオン・テトラ 5
 クーリー・ローチ 1
ot
 オトシンクルス(↑) 4(-1)
 エビちゃん 4(-1)

 久しぶりの、いつもの定期便。
 買い物ついでの大将のお店である。
 ちなみに、日曜の朝は乾いたエビちゃんの掃除で始まった。
 
 ボスもいなくなり、なんとなく寂しさが募る我が家の水槽……。そのもの悲しさに耐えきれず、なぜか連れて帰ってきたのは、もう何度目かわからないがリベンジのための黒い悪魔・ブラックモーリー
 しかも、4匹も、である。
 何度も書くが、もともとはこのブラックモーリーに一目惚れして、熱帯魚を飼うという暴挙に踏み切った我ら。そして、何度となく、水カビ病でぼろぼろになって死んでいく彼らの姿を見て、嫌~な思いをしてきた我ら。
 はたして、今回はどうなるのか……。
 それにしても、ハニードワーフグラミー6匹が一気に死滅したという水槽の異変が起きたばかりだというのに、なぜ? といわれても性としか言いようのない暴挙なのである。
 ついでに、連れて帰ってきたのは……あれ、名前なんだっけ? ど忘れ……。

ブラックモーリー
 

  ブラックモーリー 4
 ?????? 6
 ミクロラスボラsp花火 3
 ブラック・ファントム・テトラ 2
 ネオン・テトラ 5
 クーリー・ローチ 1
 オトシンクルス 5
 エビちゃん 5(-1)
 何かが起こっているのだろうが、いったい何が……??? 
 水底には、骨が散乱しているのである。
 ほとんど、若き日に興奮して観ていたお馬鹿な番組「川口ひろしの水曜スペシャル」な惨状となっている。

 ミクロラスボラsp花火 3(-1)
 ドワーフ・グラミー 0(-1)
 ハニー・ドワーフ・グラミー 0(-6)
 ブラック・ファントム・テトラ 2
 ブリード・アニュレータス 0(-1)
 ネオン・テトラ 5
 クーリー・ローチ 1
 ボララス・ブリジッタエ 0(-1)
 オトシンクルス 5
 エビちゃん 6(-1)
 長い留守をしてしまった。
 無事に帰宅したわけだが、我が家の水槽は、やはり凄惨な有様となっていた。
 これはちょっとむごたらしい。さすがにボスである
 二人でかなり可愛がっていただけに、またもや寂しい結末

before

after

 おそらくエビちゃんが食い荒らし、その残った肉をオトシンがこうして掃除しているのであろう。
 生前は雄壮な泳ぎを見せていてくれたのに……。

boss

 現在、我が家の生態系がどのような構成になっているのか、調査中である。なにしろ、ほかの小さな子たちは明らかに姿を消しているが、残骸すら残っていないのである。

 とにかく忙しい。水替えも2週間していない。
 実は、気づけば水底に死んだ魚の姿も散見される……
 どうも再び我が家の水槽の水に何かが起こっているらしい。

 しかし……まったくもって時間がない。精神的に、ほんの数分の余裕も、ない。
 そんな水槽の様子に後ろ髪を引かれながらも、現在、名古屋に来ている。このまま博多まで南下する予定。
 月曜日には戻る予定だが、そのときにいったいどんな惨劇が待ち受けているのか……。考えるだに恐ろしい。
 その不安を押し殺し、いまはじっと耐えるだけである。
 
 なんなのだ? なにが気に入らないというのか?
 わからない。まったくわからない。

ebi

 ミクロラスボラsp花火 4
 ドワーフ・グラミー 1
 ハニー・ドワーフ・グラミー 6
 ブラック・ファントム・テトラ 2
 ブリード・アニュレータス 1
 ネオン・テトラ 5
 クーリー・ローチ 1
 ボララス・ブリジッタエ 1
 オトシンクルス 5
 エビちゃん 6(-1)
 久しぶりに、ゆっくり過ごした日曜日である。
 ただ、一つ違ったことは、アニュレータスが今朝、乾いた状態で発見されたこと。無念。

 さて、以前は定期便であったのに、久しぶりの大将の店である。なにしろ忙しい日々が続いているのだ。
 何度も書くが、これだけ通っていても、我ら少額の顧客は売り上げには貢献できない。もう仕方のないことである。1万円以上の魚を飼うなど、恐ろしくてできやしない
 今のままで、とりあえずは満足なのだ。
 
 それにしても、この冬の季節、乾燥で水の蒸発が激しく、水質の変化も激しいようである。最近は、エビちゃんが2匹しかいないこともあってか、藻の発生が著しい

「水の栄養過多なんじゃないですかねえ」と大将。とはいえ、カルキを除去する薬以外に何も入れていないのだ。う~む……。なぜだ?
 とりあえず、一斉に掃除をしようと、エビちゃんを5匹連れて帰ることに。そして、うちの水槽では絶対に生息することができない2種のうちの一つ、お掃除係のオトシンクルスも4匹連れて帰ることに。投入直後は、なかなか活発な動きを見せていたが、どこまで生きてくれることか……。
 ちなみに、絶対にうちでは生きられないもう一種とは、すでにデータは消去してしまったが、「水中、それは苦しい1」で書いていた、悪魔の魚ブラックモーリーである。毎度、不思議と連れて帰りたい欲望に駆られるのだが、必死に堪えている。

 ミクロラスボラsp花火 4
 ドワーフ・グラミー 1
 ハニー・ドワーフ・グラミー 6(+4)
 ブラック・ファントム・テトラ 2
 ブリード・アニュレータス 1(ー1)
 ネオン・テトラ 5
 クーリー・ローチ 1
 ボララス・ブリジッタエ 1
 オトシンクルス 5(+5)
 エビちゃん 7(+5)

 よく見ると、33匹もの生き物が、日本の地の片隅である西荻窪で生活しているのね……いいのかしらん?