見たところ、
対極のものをうまく超越するには、
ふたつの違ったもの、
あるいは相反する概念に見えるものは
単に可能性のグラデーションに過ぎず、
知覚のひとつの基線に沿って
移動するに従って
その特性を変えていくことを
理解すればよいのです。
わたしたちはすでに、
温度をモデルにして、
一見すると“熱い”、“冷たい”という
対極の概念を打ち壊しました。
言葉を促すために、
心(マインド)は
連続的なスケール上の点を選び、
あらゆる測定値や特性を
ふたつの異なるグループに
仕分けしてしまいます。
そのため、わたしたちはそれらを
“対極”のものを二元的に知覚し、
それが対立の種となります。
自然に目をやると、
“対極”のものなどどこにもありません。
それは単なる精神活動によるものであって
何の実体もないことがわかります。
~I<わたし>真実と主観性/
デヴィッド・R・ホーキンズ(著)P.224~
この世界ならではの法則、
どうしても言葉に頼る部分での認識をグラデーションという言葉や温度という一定の状態を表す言葉で表されていて、対立に自然の中にみられる本質に気づかせようとわかりやすく書かれていて、悩んでいた問題がプロセスなんだという認識を確信させられた言葉です。
凝っていた部分がほどけて楽になります。