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バラエティーの女性毒舌キャラといえば、西川史子に大久保佳代子の独壇場─―そんな「激戦区」にいきなり飛び込んできたのがこの人だ。

 先日は日テレの特番で元SDN48の芹那について「正直、旬は過ぎたかな」「仕事への熱意が伝わらない」などとやって話題になっている。セリーヌ 人気本人も激戦区は自覚していて、昨年のバラエティーで「(芸能界の)空いた席を狙う」と発言し、ネットで炎上しかけたこともある。それでもひるまず、過激発言を続けるとは見上げた根性だが、それもそのはず、こう見えて彼女、実はなかなかの「体育会系」なのだ。

 87年、東京生まれ。中学・高校と目白学園(現・目白研心)に通い、高校からチアリーディング部に所属した。同校はチアリーディングの強豪校で、2年の夏には全国大会に出場、5位に入賞している。3年時には主将としてチームを引っ張っていたという。

 大学は東洋英和に進み、ここでもチアリーディング部に所属、再び全国大会に出場している。見かけによらず、「汗と涙」の学生時代を過ごしてきた。

 モデルの仕事は友だちに勧められ、大学2年から始めたが、当初は一生の仕事にする気もなく、3年からは普通の学生同様、就職活動に励んだ。しかし、一方で芸能界からの誘いも多く、結局は最も熱心に誘ってくれた現在の事務所に所属した。

 そこから一気に、華やかな世界へ――とはいかなかった。

■芸能界を一時諦めたことも

 大学を卒業したのは10年。ブレークの兆しが見えたのが13年だから、4年近く苦悩の時期を過ごしている。同じ事務所の後輩にも追い越され、一時は芸能界を諦めようと考えたこともあったという。しかし、「3年間は頑張ろう」と思い直し、ようやくブレークにつながった。

 バラエティーはただひな壇に座って勝手気ままなトークを展開しているように見えるが、実はなかなか難しい。

 単にニコニコしているだけではもちろんダメだし、そうかといって「前へ、前へ」と焦るあまり、先輩の話を遮ったりしたら、二度と呼ばれない。ミュウミュウあるベテラン芸人は「バラエティーは瞬発力勝負」と言った。その中で生き残るためには、ネットの炎上など恐れているわけにはいかない。

 まさに「体育会系」の彼女にとって、うってつけの舞台。持ち前の負けん気で、西川、大久保を追い抜く日も近い。