■C型慢性肝炎の八割が肝ガンに

★肝硬変は肝ガンの一里塚





 慢性肝炎が進行すると、肝細胞が線維化してきます。わかりやすく言うと固くなる(コブ化する)ことで、肝臓を取り巻く門脈血流が流れにくくなります。

  肝細胞は、第2章でもご説明したとおりとても辛抱強い臓器で、しかも再生力の強い器官です。でも線維化が進むと、せっかく再生した細胞ごとからみつかれてしまうので身動きできず、結局、元気な細胞も機能不全になって壊死してしまいます。

 さらに血液が流れにくくなることで、血液が運んでくる栄養分や新鮮な酸素が細胞に入らず、線維化がますます進行するという悪循環に陥ります。免疫細胞も働きようがありません。いえ、その前に免疫軍団の司令塔ヘルパーT細胞がC肝ウィルスに乗っ取られ、「C肝ウィルスを攻撃するな」と命令を出しているのですから、まさにウィルスの天下、自由自在です。

 こうして肝機能はますます低下し、黄だんや腹水、むくみ、貧血、そして肝性脳症におよぶと意識障害を起こします。また肝臓に入れない血液が心臓に戻ろうとして逆流し、その圧力で食道静脈瘤を破裂させたり、胃粘膜をうっ血させたりします。あるいはホルモンの代謝に異常が発生、男性なのにオッパイがふくらんでくることもあります。ここまでくると慢性肝不全で、あとは肝ガンに一直線です。

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 日本には肝硬変患者がおよそ四〇万人はいると言われています。そのうちウィルス性が八五%でざっと三四万人。残りの六万人がアルコール性肝炎などになります。ウィルス性肝炎のうち肝硬変にまで進行するのはB型とC型で、B型慢性肝炎患者が一四%、C型慢性肝炎患者が七一%とされています。(社団法人日本肝臓学会発行の『肝ガン白書』=一九九九年版)。
数にするとC型慢性肝炎患者がざっと二四万人超、B型慢性肝炎患者が同じく四万八〇〇〇人ほど……という計算になります。



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