★「ステビア」――その強力な抗酸化活性と複合効果(3)

 そしてまだあります。カルシウム、ナトリウム、カリウム、リンなどのミネラル類です。なかでもステビアが高濃度に含有している天然の「カリウム無機塩類」がステビアの抗酸化活性に大きく貢献していることが、東北大での実験で突き止められたのでした。
 含まれていなかったのはアスコルビン酸(ビタミンC)です。そこでステビア・エキスには、このアスコルビン酸を加えてあります。



 ビタミンCはもっとも幅広くいろいろの活性酸素に対応してくれますが、なかでも体の細胞同士をつなぐ特殊タンパク質のコラーゲンの合成を促進しますから、ガンが正常な細胞を崩そうとしても、がんじがらめにして増殖や転移を防ぐといいます。また後出の白血球の免疫機能を最大限に発揮させてやるためにも、ビタミンCが大量に必要です。

 それから、活性酸素対策にとってステビア・エキスが重要であるという理由がもう一つあります。それは活性酸素にも好みがあって、いろいろな場所で発生するということです。

 つまり細胞膜の外で発生するもの、酵素として細胞膜の中に入ってから、突然変身して活性酸素に変わるものがありますし、また水分の中で発生するもの、油分の中で発生するものといろいろあるからです。

 たとえばビタミンCは、水分の中では効果を発揮しますが油分の中では無力です。逆にビタミンAは油分の中では効果を発揮しますが、水分の中ではまったく力を出すことはできません。



 ところがふつうの抗酸化食品では、さまざまな条件のうちの一つだけにしか対応できません。その点、ステビア草には「複合効果」という大きなメリットがありました。

 さまざまな成分の複合・相乗効果によって、ピストルのような小火器から機関銃、そして大砲のような重火器まで、力が弱いものから非常に強いものまでいろいろある活性酸素のほとんどに対応できるという、従来の抗酸化食品には見られなかった、新しいタイプの抗酸化効果が認められたからです。これはステビアならではのものです。

 東北大グループのこの新発見は、学会でも大きなニュースとして注目されたのでした。




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