★細胞膜の過酸化がC型肝炎を呼ぶ(1)


 そんな活性酸素がことのほかお好きなのが、細胞膜です。細胞を包んでいる膜のことです。私たちの体内に60兆個もある細胞の一つひとつが、それぞれこの細胞膜によって守られています。



 この細胞膜は単に細胞を保護しているだけではありません。とても大切な仕事をしています。

 まず、1 C型肝炎ウィルスや細菌などの異物を識別し、細胞内に侵入するのを防ぐ、2 血液によって運ばれてきた栄養分や酸素を細胞内に取り入れる、3 細胞内で発生した老廃物を細胞の外に排泄する、4 他の細胞から送られてくる信号(酵素と酵素の伝達)を受け渡し、協力体制をとる――などの働きを担っています。

 要するに、空港での荷物検査のように危険物の機内持ち込みをチェックし、乗客用の機内食や飲み物を運びこむ。離陸時と着陸時はもちろん、飛行中も絶えず情報連絡を続けて機の安全を確保する――と、そういう働きをしているとお考えください。というわけでこの細胞膜が健全に機能しないと、私たちの体はいつも危険にさらされてしまうのです。


 ただ、この働き者の細胞膜にも弱点がありました。それは活性酸素の攻撃にとても弱いことです。というのは、細胞膜の主成分が「不飽和脂肪酸」という脂質(脂肪分)だからです。

 細胞膜は、タンパク質のほかにリン脂質、飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、コレステロールなどの脂肪分で構成されていますが、これらの成分の中でもっとも量が多くしかも大事な働きをしているのが、この不飽和脂肪酸なのです。そして不飽和脂肪酸は、とても酸化されやすい(つまり活性酸素に狙われやすい)ということなのです。

 理由はこうです。
 同じ脂肪酸でも、動物の肉の脂肪分に多い飽和脂肪酸は、その組成として炭素と水素が規則正しくきちんとペアを組んでいます。だからガードが固く、活性酸素が狙っても二人を引きはがすことが簡単にはできません。でも植物や魚類の脂肪分に多い不飽和脂肪酸は、炭素と水素の結び付きが弱く、炭素と炭素がペアを組んでしまいます。つまり水素が浮いています。そのためすぐ活性酸素の餌食になってしまうのです。



 前項でご説明したとおり、活性酸素はわかりやすくいえば、酸素の手が一本余っているようなものですから、何かと結びついて一つもぎとってきます。このとき、一番もぎ取りやすいのが水素です。水素は手が一本ですから、水素の手を活性酸素が握手すると、水素のからだごと引っ張られるからです。

 こうして激しく酸化された不飽和脂肪酸は、こんどは「過酸化脂質」という物質に変化してしまいます。この過酸化脂質は悪玉です。過酸化脂質とは、言ってみれば「過度に酸化された古い油」、脂肪分のカスですから、これは毒物です。私たちの体にとっては、悪の元凶となるわけです。(続く)



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