活性酸素はC型肝炎の大敵(2)

★得意は七変化、活性酸素という化け物(2)


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空気中の酸素は、あの固い鉄でさえその酸化力によって赤くサビつかせ、やがてボロボロにしてしまいます。活性酸素の酸化力はその何十倍も強力――と申し上げたら、そのすごさがおわかりいただけるでしょうか。

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 では、なぜ酸素にそんなに強力な酸化作用があるのでしょうか? それは酸素という元素の組成に答えがあります。

 現在、地球上には100種ほどの元素の存在が突き止められています。このうち私たちの身体を形成しているのは29種。でも私たちの身体の大部分、すなわち99%は水素、酸素、窒素、炭素の4つでできています。残りの1%は微量元素、つまり少量だけある元素です。この中には鉄だとか鉛、ヒ素などが含まれています。

 そして元素というのは、陽子(プラス)と電子(マイナス)でできています。陽子を地球にたとえれば、電子は地球の周囲を軌道上で周回するお月さんのようなものです。このお月さん(電子)の数が1つしかないのが水素元素、8個あるのが酸素元素、カルシウムは20個、リンの場合は46個――というぐあいに、このお月さんの数で元素の名前が決まっているわけです。

 問題は電子です。電子を2個以上持つ偶数型の元素の場合は、それぞれ2個ずつペアを組んでいます。ところが酸素の場合は、8個ある電子のうち6つは3組のペアを作っているのですが、残りの2個はお互い折り合いが悪いようで、絶対にペアを組みません。

 そのために他の元素と遭遇すると、すぐさま相手のペアに割り込んで結びつこうとします。夫婦でも恋人でも見境いなし、もうガムシャラに奪いにいく「絶倫チョンガー」のようなものです。これが酸素の持つ強力な酸化作用の秘密です。

 もちろん水素のように電子が一つしかない元素とは最大に相性がよく、すぐに結びつきます。また奇数型の元素もハグレた相棒なしの電子を持っていますから、すぐ結びついてしまうのです。

 たとえば天気がいい日に布団を干すと、布団のバイ菌は死んでしまいます。「紫外線がやっつけてくれるんだ」と言われてきました。ところがそうではなくて、紫外線が酸素に当たったときに酸素の電子配列がおかしくなってチョンガー電子がたくさんできる。これが布団に入ってより強力な活性酸素になり、これがバイ菌を殺しにいく(酸化)――つまりバイ菌の電子を取りに行って殺すのだということがわかってきました。



 そして他の元素と結びついた酸素は、それぞれ酸化化合物に姿を変えます。この酸化化合物こそ活性酸素の正体なのです。
たとえば水と結びつけば過酸化水素(H2O2)酸素と酸素が結びつけばスーパーオキシド(SO)、水素と結びつけばヒドロキシラジカル(・OH)そして脂質と結びつくと脂質ヒドロペルオキシド(LOOH)、脂質ベルオキシラジカル(LOO・)――。

 これらはみな活性酸素です。まさに七変化です。日本語でいうと聞こえはいいのですが、英語でいうと「フリー・ラジカル」つまり、「チョンガーの乱暴者」という意味です。



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