活性酸素はC型肝炎の大敵(1)

★得意は七変化、活性酸素という化け物(1)

 活性酸素研究の第一人者、大阪市立大学大学院医学研究科の井上正康教授は、最近、同教室の西川学博士らと活性酸素研究で大きな発見をしたと言います。それはこうです。



 慢性肝炎の患者は放置しておくと非常に高い頻度で肝臓ガンになりますが、井上教授らはそのさいに活性酸素が関与していることをつきとめた――というのです。

 慢性肝炎では、免疫細胞により活性酸素がつねに過剰生産され、これがミトコンドリアのDNA(遺伝子)を損傷して活性酸素をさらに増産させる、この結果、遺伝子が変異してガン化する――ということです。

 最近、医療の世界で注目を集めているのが「活性酸素」です。C型肝炎やがんをはじめ、脳卒中や脳こうそくの原因をつくる動脈硬化は、この活性酸素の害による――とみられています。成人病の原因になるだけでなく、人間の老化そのものを促進する厄介な物質です。

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 知らない方はみなさん、「活性酸素っていう名前なんだから、元気のいい酸素のことじゃないの?」なんておっしゃいます。たしかに元気はいいのですが、元気がよすぎて私たちの細胞を食い荒らしてしまうのです。

 くり返しになりますが、私たち人間は、ご存知のように空気中の酸素を毎日500リットルずつ体内に取り入れることによって生きています。各細胞のなかのミトコンドリアというところで、糖質(炭水化物)を燃焼させて活動のエネルギーを得ています(新陳代謝)が、そのさい、酸素の力を借りなければなりません。

 燃焼とは、「酸化する」ということと同義語なのです。

 ところがこの大事な酸素は、食生活の乱れやストレスが原因で変質して、活性酸素になってしまいます。しかもこの活性酸素は、私たちが激しい運動をしたり、ストレスに見舞われたり、暴飲暴食や睡眠不足などの不規則な生活をするとたちまち過剰発生するというやっかいな存在です。




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