コラム

ステビア草とパラグアイ共和国とベルトーニ博士


パラグアイ共和国(Repubica del Paraguay)は、
南米大陸のほぼ中央に位置し、北をボリビア、東をブラジル、
南と西をアルゼンチンの3カ国に囲まれた内陸国です。
面積は約40・7万平方キロメートルで日本の約1・1倍です。
国土は、最も標高の高いところでも海抜800m程度で、
いたって平坦です。気候は亜熱帯気候に属し、
西部から東部(ブラジル国境地帯)へ向かうにつれて
年間降雨量が増します。

また、内陸性の気候のため、
気温の年較差が大きいのが特徴です。
人口は約550万人。
主な産業は牧畜と大豆等の農業生産です。

しかし、なんといっても注目すべきは
「ステビア草の原産国」という点です。

ステビア草2

現在、様々な活用法が開発され、
品種改良も進んでいるステビア草ですが、
その原種は
パラグアイのアマンバイ地方(ブラジルと接している地方)で
発見されました。
パラグアイは「ステビア草の故郷」なのです。

ステビア草は、
学名を「ステビア・レバウディアナ・ベルトーニ」といいますが、
この名称は、ステビア草を発見(厳密には植物学的に分類)した
モイセス・ベルトーニ博士(写真)の名前に由来します。

もちろんステビア草は、
ベルトーニ博士によって見出される以前から、
現地のグァラニ族により民間療法的に使用されてきました。
ステビア草を煎じたものを肌や髪に塗ったり、
それを飲むなど、
ステビア草は古くより妙薬として活用されてきたようです。 
最近ではマテ茶やハーブティーに少量の
ステビア草を入れて、
甘味を付与しつつステビア草の有効成分を取り入れるという
使用法が一般的のようです。