研究者はステビア草を粉末にしてなめてみました。「甘い!」。 その甘さを強く実感した研究者は、すぐ知り合いの獣医師にステビアの粉を餌に混ぜて家畜に投与する試験を依頼し、半年後には、鶏は卵をよく産み、牛や豚は病気にかからず食欲が増し発育が良くなった、という良い報告データを受け取りました。
同時に野菜や果物に試験するように農業試験所に依頼し、「葉のみの堆肥」、「茎のみの堆肥」、茎と葉の割合を様々に変えて「葉と茎を混合した堆肥」を作り様々な農作物栽培試験をしたのです。また、ステビア草を粉末にして煮沸濃縮した液も使い試験を繰り返しました。
その結果、茎・葉単独より混合使用の方が、農作物の糖度や食味、含有するビタミン・ミネラルの向上などへの効果が高いことがわかってきたのです。
さらに茎や葉をそのまま使うよりも粉末化したものが良く、さらにマルチ施用(畑で良く見る黒く長いビニールシートのこと。保温、保湿、雑草の抑制と夏場の地温上昇の抑制など活用)の場合では、粉末より液体の方が使いやすいとの助言を得ました。粉末はエキスとは違う用途で期待出来ることもわかってきました。
研究者はステビアの粉から濃縮抽出液を製造する研究に着手しましたが、そんなに簡単に開発は出来ませんでした。
ステビア草原料を煮沸・濃縮・発酵・熟成させますが、何回繰り返しても、どんな方法を試みても、濃縮抽出液は腐敗してしまったそうです。さらにステビアと言っても実は154種類もあり、その中から、どのステビアをどう組み合わせたら、より活性の高いものができるか、さらに研究に次ぐ研究を重ねたのです。
それから苦節5年、ついに、厳選したステビアの「茎」と「葉」の乾燥粉末を特別な割合でブレンドし、化学的な抽出方法は1切用いず、ミネラル豊富な天然水で沸騰・濃縮・発酵させ、熟成させる方法を発見し、ステビア濃縮液が完成しました。