こんにちは。
音楽を通して幸せな園づくりをサポートするStepの山本です。
Stepで指導している園の運動会も
カウントダウン状態になりました。
今年度の始めから 年長さん全員が
鼓隊やガード・チアダンスなどに別れ
半年間に渡り練習を継続してきましたが
中には支援を必要としている園児もいます。
今回は ある園児との関わりについてお話したいと思います。
その園児はガードの担当で
ある程度の全体の流れを覚える迄は
ガード全体の中で練習していましたが
ガード全体の練習では なかなか集中出来ない状態でした。
ガードの練習も回数を重ねていくと
細かい動きの精度を上げていく練習も加わっていくのですが
その年長さん自身も始めは
”頑張ろう!”と思う気持ちはありながら
練習していく内に
周りのお友達と違いを感じたり
先生からの声掛けが多くなったり・・・という状態になり
段々 練習が楽しくなくなってきていました。
その中で
ガードで ” ∞” を描く様な動きがあり
他の園児は振り付けを下ろした時から
自然に出来ていたのですが
導入が上手く出来ていなかったことも重なり
その園児は どうしても
始めの右上から左下へと斜めに空を切った後の
左上から右下へ空を切る動きが出来ずにいました。
それを修正しようと
担当の先生が何度も口頭での指導や模範を示したりしたのですが
なかなか修正出来ませんでした。
その園児からすると
ガードで描く動線がイメージ出来ず
頭の中が混乱している状態でした。
その園児がイメージ出来ないものを
同じアプローチで何回練習させても
間違いを身体の動きとして定着させるだけですし
その園児のモチベーションも下がっている為
担当の先生に個別での指導を提案しました。
そこで Stepが その園児と行った事は
カレンダーのように大きな用紙の裏に
クレパスで苦手としている
” ∞”
を描く事でした。
ガードでの動きをイメージさせる言葉掛けをしながら
大きく自由に好きな色で描かせました。
すると
「楽しい!」
と言いながら
何度も何度も自分から積極的に描いていました。
その後
「クレパスで描いた
∞
を 今度は透明のクレパスで
ガードを使って描いてみようか? 」
と言うと
「やってみる!」
と自分からガードを手に取り練習を始めました。
完璧とは言わないまでも
∞
を描く様にスムーズに動かす事が出来ていました。
何より笑顔で楽しそうに自分から練習していた事が
見ていても一番嬉しかったです。
本人も腑に落ちたようで
出来なかった事が出来た嬉しさも重なり
ガードに変わっても何度も練習していました。
ほんの一回だけ
20分程の時間でしたが
その園児は
その後 ガードの集団練習に戻っても
その園児なりに自信を持って演技していました。
よく園で
「支援を必要としている園児に向けての
多様な指導法を教えて欲しい」
というご相談をいただくのですが
特別に他の子ども達と大きく異なる接し方やアプローチを
探し出すことのみに集中するのではなく
幼児の心理についての学びや
幼児指導の基本に立ち戻り
考えることが大切ではないでしょうか?
その為には
・子ども達一人一人をしっかり観察し 心理に寄り添いながら
先生と幼児の信頼関係を築く
・幼児が遊び感覚で取り組める練習方法の創意工夫
・幼児にとって何が難しいのか?を理解する
・練習に必要なタスクを最大に分解しスモールステップで進める
・”分かった!” → ”出来た!”になる仕組みづくり
・口頭だけで動かそうとせず出来るだけ可視化する
こういった園児(幼児)指導の基本に加え
支援が必要な園児が辛い状態であれば
その園児の特性に合わせ
今回対応した園児のように
集団活動から離れ
先生と一対一で園児の話を聞きながら
リラックス&リフレッシュの時間を持ち心を整わせ
その園児の思考の停止や もつれを解消する為のアプローチを
行う事が大切なのではないでしょうか?
※参考迄にStep チャンネルで「園児指導の基本」の中でも
関連する内容をお話していますので
ぜひご覧下さい
↓
最後までお読みいただきありがとうございました。
明日もきっといい日になりますように
■幼稚園・保育園音楽指導サポートシステムStep
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